山 形 県

史跡・建築物

山居倉庫 念珠関跡 上杉神社

山居倉庫(さんきょそうこ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★☆☆

山居倉庫の裏手のケヤキ並木
明治26年(1893年)に旧庄内藩主酒井家によって新井田川の河口に米の保管倉庫として建てられた倉庫群。この倉庫は二重構造の屋根、湿気防止の内部構造を持ち、背後を囲むケヤキ並木は日よけ、風よけの役目を果たし、米の徹底的な管理が行われた。現在も農業倉庫として庄内米を保管している。
現在、12棟の倉庫の1号倉庫は庄内米歴史資料館として開放され、稲作の歴史、稲のルーツなどを、模型や展示パネルなどで分かりやすく紹介している。また、11、12号倉庫は酒田夢の倶楽というミュージアムやおみやげコーナー、食事処となっている。
この建物は、NHKの朝の連続テレビ小説「おしん」のロケにも使われたものである。
庄内米歴史資料館営業時間=9:00〜16:30、入場料=300円。
酒田夢の倶楽営業時間=8:30〜17:30、ミュージアム観覧料=300円。

写真的には裏のケヤキ並木の角度が一番良い。朝早めに行くと人がいない状態での写真を撮ることができる。表通りは完全に舗装されているのでちょっと趣がない。残念ながら自分が言った時間が早かったせいで資料館は見ていない。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
念珠関跡(ねずがせきあと)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

関跡の全景
白河関、勿来関と共に奥羽三大関所の一つに数えられる関所。最初の関所は今から1300年ほど前にこの地より少し南の地点にあったが、1600年頃に現在の地に移設されたと言われる。江戸時代には「鼠ヶ関御番所」と言われ、明治時代に関所が廃止されるまで重要な役割を果たしてきた。現在は大正時代に立て替えた柱や石垣の一部が残り、かつての番所は今でも民宿として利用されている。
文治3年(1187年)に源頼朝の追討を逃れて奥州に向かう源義経が海路を北上しここ念珠関で上陸したという説から、有名な勧進帳の舞台になった所ともいわれている。

国道沿いにこぢんまりとある関所跡で見落としてしまいそうなところ。小さな碑や関所跡が残るだけなのでよっぽど興味がないのであれば寄っても仕方がないところだろう。一応小さな駐車場もあるが、寄っていく車はどのくらいなんだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
上杉神社(うえすぎじんじゃ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

上杉神社境内
明治時代に上杉家の居城であった米沢城奥御殿跡に造られた神社で、名将・上杉謙信を奉っている。また付近は松が岬公園として整備され、上杉謙信像や上杉鷹山像が建っている。
天正6年(1578年)に名将・上杉謙信は越後の春日山城で急逝した時、その遺骸は春日山城内の不識庵に鎮祭された。関ヶ原の合戦後、二代目景勝が会津を経て米沢に移封された時に不識庵も米沢城内に移し、廟堂とした。明治4年(1871年)に、上杉斉憲は廟堂のまま神祭に改め、米沢藩中興の祖・鷹山を合祀して上杉神社と改名した。その後、明治35年(1902年)に別格官幣社(べっかくかんぺいしゃ)に列せられた際に上杉謙信のみの神社となり、現在に至っている。
宝物殿(稽照殿:けいしょうでん)には上杉謙信の遺品を主として上杉家当主に関わる遺品が多く展示されている。
拝観料=400円、開館時間=9:00〜16:00。

上杉謙信を奉った神社であるが、この地は後を継いだ上杉景勝が減封された土地なので謙信に直接関係しているわけではない。半分ネタ的にやってくるような所かもしれない。公園自体はきれいに整備されていていい感じだが・・・。
商売の成功を祈って上杉鷹山を拝みに来る人も結構いるようだ。鷹山の像の横には有名な「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」と問答のような言葉の碑が建っている。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年08月 東北・北海道ツーリング