秋 田 県

史跡・建築物

蚶満寺 - -

蚶満寺(かんまんじ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★☆☆

境内の様子
奈良時代の天平宝宇8年(764年)に、蚶方法師が皇后殿を建立したのが始まり、その後廃寺と化していたが、任寿3年(853年)に比叡山廷暦寺の慈覚大師円仁により再興されたと言われる。その宗派は天台宗、真言宗、曹洞宗と代わり現在に至っている。
元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が蚶満寺を訪れたときの印象を「この寺の方丈に座して簾を捲けば、風景一眼の中に尽きて・・・」と奥の細道に書いている。ここで詠んだのが「象潟や雨に西施が合歓の花」である。これ以外にも多くの文人がこの寺を訪れ、歌を詠んでいる。
境内には江戸時代中期に建造されたといわれる山門や袖掛地蔵堂が建ち、また親鸞聖人の腰掛の石や、北条時頼が手植えしたツツジなどがある。また境内には七不思議(弘法投杉、夜泣き椿、あがらずの沢、咲かずのツツジ、木登り地蔵、姿見の井戸、血脈授与の木)といわれる伝説も残っている。
拝観時間=8:30〜17:00、拝観料=300円。

静寂なたたずまいを見せるお寺で特に目を引くようなものはない。松尾芭蕉が訪れた地として有名なところだろう。現在は松尾芭蕉が訪れたときの風景はなくなってしまっている。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング