神 奈 川 県

史跡・建築物

明月院 鎌倉大仏 鶴岡八幡宮
アクアライン - -

名月院(めいげついん)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★☆

名月院のあじさい
永暦元年(1160年)、この地の住人で平治の乱で戦死した首藤刑部大輔・経俊の菩提供養として、首藤刑部太夫・山ノ内経俊によって明月院の前身の明月庵が創建された。その後、康元元年(1256年)、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼によってこの地に最明寺が建立された。これは北条時頼の別業の仏堂である。のちに時頼の子・8代執権・北条時宗が最明寺を前身として「福源山禅興仰聖禅寺」を再興した。
康暦2年(1380年)、関東公方・足利氏満が関東官領・上杉安房守憲方に禅興寺の中興を命じ、伽藍を完備、寺域を拡大し、塔頭を配置させた。足利3代将軍・足利義満の時代に禅興寺は関東十刹の一位となり、明月庵は明月院と改められ支院の首位におかれた。明治元年に禅興寺は廃寺となり、明月院だけが残り、現在に至っている。
戦後からあじさいを植え続け、昭和40年頃に「あじさい寺」と言われるようになった。境内のあじさいの95%が日本古来の「姫あじさい」で、淡い青から深い青へとその色を変化させる。6月の最盛期には境内はあじさいで青一色となる。後庭園にはハナショウブも咲いている。
入場料300円、後庭園は500円の別料金。拝観は通常9:00〜16:00で、あじさいの季節のみ8:30〜17:00となる。

あじさいを見るならもちろん最盛期に来るにこした事はないが、洒落にならない混雑となる。出来れば朝早めに行った方がいいと思われる。あじさいは見事であるが、それ以上に人が多いので、あまり落ち着いたいい雰囲気という訳ではない。ただ一度はやってくる価値があるだろう。後庭園の菖蒲は思ったよりも少ないのでさらに500円も払って中にはいる価値はない。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年06月 東海ツーリング
鎌倉大仏(かまくらだいぶつ)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

鎌倉大仏
この大仏像は阿弥陀仏で、高さは11.35m、重さ121トン。現在国宝に指定されている。
源頼朝の次女であったといわれる稲多野局(いだののつぼね)が発起し、僧浄光が勧進(資金集め)して造ったと言われる。零細な民間の金銭を募積して成ったもので、国家や王族が資金を出して造ったものではない。初めは木造で、暦仁元年(1238年)に着工し、6年間で完成したが、宝治元年(1247年)の大風で倒れてしまった為、再び資金を集め、慶長4年(1252年)に現在の青銅の像を鋳造し、大仏殿を造って安置した。原型作者は不明だが、鋳工として大野五郎右エ門や丹治久友の名が伝えられている。大仏殿は健武元年(1334年)と慶安2年(1369年)に大風で倒れ、その都度復興したが、明慶7年(1498年)の大津波によって流出して以来復興されず、露像として知られるようになった。
大正12年(1923年)の大震災には台座が崩れ、仏像は前に傾き、大正14年に台座を補強された。昭和35年(1960年)から前傾している頭部を支える頭部を強化プラスチックで補強する大修理が行われた。
内部は空洞になっており、中にはいる事も可能。(有料20円)以前は内部の階段に登って外の景色を見る事が出来ていたが、現在この階段は使用禁止となっているため、仏像内部から外の様子を見る事は出来ない。像の内部は鋳型跡が判然と見られ、当時の鋳造技術の一端を確認できる。
拝観時間7:00〜18:00、拝観料200円、大仏胎内20円。

鎌倉と言えば大仏というくらい有名な仏像なので、ここに来たら一度は見ておいた方がいいだろう。近くで見るとその大きさに圧倒される。奈良の大仏などと異なり、さわったりする事も出来るのがこの大仏のいいところ。中にはいるのは20円と高い訳ではないので見学するのも面白いかも。
入場料などは全体的に安いが、近くの駐車場は結構高い。寺から遠いところから駐車場が多くある為、手前の方で止めるとかなり歩く羽目になるので寺の場所を確認して止めた方がいい。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年06月 東海ツーリング
鶴岡八幡宮(つるおかはちまんぐう)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

神社入り口付近
源頼義が前九年の役平定後、康平6年(1063年)報賽のため由比郷鶴岡の地に八幡大神を勧請したのに始まる。治承4年(1180年)源頼朝は源氏再興の旗を挙げ、父祖由縁の地鎌倉にはいると、直ちに神意を伺って現在の地に八幡宮を移した。建久2年(1191)に大火によりその多くの建物が失われたが、直ちに再建に着手し、上下両宮の現在の姿に整えた。以来、武家の守護神として多くの人々の崇敬を集めた。
本殿は文政11年(1828年)、江戸幕府11代将軍徳川家斉公の造営で代表的な江戸建築である。また、2代将軍徳川秀忠公が修造した若宮とあわせ国の重要文化財に指定されている。境内には源平池や、静御前で知られる舞殿などがある。

境内は広く、かなり歴史がある感じだが、建物本体はあまり時代を感じない。鎌倉幕府の歴史的意義は大きいので歴史に興味がある人にはいいだろう。境内に至るまでの参道の道路の中央には遊歩道が整備されていて、なかなかいい感じ。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年06月 東海ツーリング
アクアライン(あくあらいん)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★☆☆☆

海ほたるからの眺め
約10kmのトンネルと約5kmの海上橋で神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ自動車専用道路。途中にトンネルの換気を担う川崎人工島・風の塔と休憩所の木更津人工島・海ほたるの2つの島がある。川崎から海ほたるまでは海底と海中に作られたアクアトンネルで結ばれ、海ほたるから木更津までは橋によって結ばれている。工事着手から約9年の歳月をかけて1997年12月18日に開通した。
風の塔は直径約200mにもなる円形の人工島で、風による気圧差を利用してトンネル内の換気を行っている。海ほたるには5階建ての休憩施設があり、レストランやショップが営業されている。
通行料金:軽自動車等=2,400円、普通車=3,000円、中型車=3,600円、大型車=4,950円。

約15分で川崎と木更津を結んでいるので東京側から千葉方面にアクセスするにはかなり時間の短縮をできるが、いかんせん通行料が高すぎる。この距離でこの値段はちょっとつらいという印象である。ネタ的に一回は通っておきたいというようなところ。
海ほたるは特に眺めがいいところと言うわけでもないのでここもネタ的に来るところという印象。高速のSAという印象である。レストランはかなり多いが、値段もかなり高い。これまたネタ的に食事をするようなところ。
もし自分の車やバイクで走ってみたいというわけではなく、海ほたるに行きたいだけならバスを利用した方がかなり安くすませることが出来る。

訪問時のツーレポ
 ● 2005年06月 房総半島を暴走!!