鳥 取 県

史跡・建築物

三徳山三仏寺 大山寺 大神山神社・奥宮

三徳山三仏寺(みとくさんさんぶつじ)
内容=★★★★☆ お得度=★★★☆☆

投入堂
徳山は標高900mの霊峰で、慶雲3年(706年)に役の行者小角が「仏教有縁の地にこそ落ちぞ」と蓮の華を投げたところ、三つの花びらに別れ、一つは奈良の吉野山へ、一つは四国の石鎚山へ、そしてもう一つがこの三徳山に落ち、この地にも修験道の行場が開かれた。その後、天台宗の僧円仁(慈覚大師)が釈迦、阿弥陀、大日の三仏を安置したことから三仏寺と呼ばれるようになった。
三徳山には投入堂、不動堂、元結掛堂、観音堂、納経堂、鐘楼堂、地蔵堂、文殊堂などの建物が点在している。「役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が白雲に乗じてこの峻嶺に来たり、神窟を開き、自らの法力をもってこの堂を投げ入れた。」という伝説が残る投入堂は慶雲3年(706年)に建てられたものである。
境内から登山道を通って投入堂に至る山道は修験者の行場であることからもわかるようにかなり険しい道のりとなっている。途中岩をはいながら鎖を頼りに登る箇所もあるので運動靴など登山のできる服装が必要となる。行程は700m程度であるが、往復1時間〜1時間半はかかる。なお、登山しない人のために県道から山の投入堂を眺めることのできる展望台もある。
登山時間=8:00〜5:00、拝観料(本堂まで)=400円、拝観料(投入堂まで)=600円。(宝物殿の拝観含む)

登山時間外にくると境内の出入りは自由にできるが、もちろん宝物殿の拝観や山への進入はできない。(登山口の入口は鍵がかかっている)投入堂は建物のところまでは行くことができず、その近くから眺めるだけとなる。このため、望遠鏡などあれば展望台から見るのとあまり差がないかもしれない。まあ、苦労していってみるとまた感動が違ってくるが・・・。
投入堂までの道のりはなめているとまじでしゃれにならない道のりなので、少なくともちゃんとした靴は履いていった方がいいだろう。ほんとに下手したら大けがの可能性もある。もちろん受付の人がいないからといって勝手に山に入っても何かあった場合にしゃれにならない。また、体力などに自信がない人はやめておいた方がいいだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年07月 中国・四国ツーリング
大山寺(だいせんじ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★☆☆☆

本堂
大山の中腹にある天台宗の寺院で奈良時代の養老年間に創建されたと言われる。その後本尊地蔵菩薩を明智明大権現と称する神仏習合の寺院となり、平安時代には天台宗の一大拠点となって隆盛を誇った。その後は隆盛と荒廃を繰り返し、明治時代の神仏分離により権現造りの本堂は大神山神社・奥宮に移されて一時廃されたが、その後再興された。
阿弥陀堂は天文21年(1552年)に再建された建物で本尊は、仏師・良円の作といわれる阿弥陀如来像で建物仏像共に国の重要文化財に指定されている。
拝観時間=9:00〜16:30、拝観料=300円。(宝物館含む)

阿弥陀堂は歴史のある物であるが装飾などはあまりなく、素朴な感じの建物である。本堂は最近の再建なので見るのは阿弥陀堂と仏像くらいと言ったところ。正直なところお金払ってまで見なくてもいいかもしれない。しかし拝観料が寄付金という名目になっているのがちょっとむかつく。

訪問時のツーレポ
 ● 2008年09月 西日本ツーリング
大神山神社・奥宮(おおがみやまじんじゃ・おくのみや)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★☆

階段の下から見る社殿
両翼を広げたような社殿
大己貴神を祀る神社で、伯耆大山山麓の本社と山腹の奥宮とがある。奥宮はもともとは大山山頂の遥拝所として設けられたものと伝えられている。その後、冬季に祭祀が行えないため、山麓に冬宮(現在の本社)が設けられ、夏季には奥宮、冬季には本社で祭祀を行うようになった。また本尊地蔵菩薩を明智明大権現と称する神仏習合の寺院となった。明治8年(1875年)の神仏分離によって大山寺を廃し、山腹の智明権現の仏塔を廃して奥宮となった。
大神山神社に続く700mの参道は自然石を敷きつめた参道としては日本一の長さである。また社殿は日本最大級の権現造りで国の重要文化財に指定されている。

大山寺には行かなくてもいいが、こっちは結構見応えある社殿となっている。建物が両翼を広げたように横に長い建物になっている。途中の参道は自然石日本一の長さというのはいいんだが、正直歩きにくいとしか言いようがない。(^_^;; ハイヒールなどでは行かないことをお奨めする。間違いなく歩けないだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2008年09月 西日本ツーリング