島根県 西部

展示館・行楽地・イベント

石見銀山資料館 石見銀山・龍源寺間歩 石見海浜公園

石見銀山資料館(いわみぎんざんしりょうかん)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★☆☆☆☆

資料館入り口
石見銀山は「石見国銀山日記」によると鎌倉時代末の延慶年間に発見されたと伝えられる。しかし採掘・精錬の技術が無く、露出した自然銀のみを採取していた。鉱山としての本格的な開発は筑前博多の神屋寿貞によって発見された大永6年(1526年)以降で、天文2年(1533年)に銀精錬法である灰吹法が導入されるようになってから盛んに行われるようになった。
石見国の守護大名であった大内氏の滅亡後、毛利氏と尼子氏の争いとなり、永禄5年(1562年)に毛利氏が石見国を平定した。天正18年(1590年)に豊臣秀吉が全国を統一した後、毛利氏は豊臣氏に銀を献上することとなる。そして慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い以後約260年間に渡り、江戸幕府の天領(銀山を中心に5万石)として支配された。銀山の運営は幕府から派遣された郡代・代官が行っていた。
慶長年間をピークに銀の採掘量が年々減少。明治5年(1872年)の浜田沖地震により多くの間歩が水没したため、そのまま休山となり、大正時代に最後の鉱山が休山となった。昭和に入り再開発に着手するがうまくいかず石見銀山の銀採掘の歴史に幕を閉じた。
この資料館には代官所跡に建設された邇摩郡役所をそのまま利用している。内部にはこの石見銀山の採鉱冶金の技術の紹介やそこで算出された銀鉱石や銅鉱石などの各種鉱石を展示。また江戸幕府による石見銀山支配に関する文書資料やこの地に伝わる美術工芸品を展示している。
入館料=500円、開館時間=9:00〜17:00。

資料館の中には石見銀山に関する資料が展示されているが、「これだけ?」と言った感じでちょっとガッカリ。これで500円はちょっと舐めているだろうといった印象。(200〜300円くらいなら入ってもいいだろうって感じ)江戸時代の文献なども展示してあるが、そんなに興味を引くものでもない。鉱山の当時の様子を描かれている絵巻物があるが、絵を見るだけならその複製が龍源寺間歩の中にもあるからこっちを見た方がお得だと思われる。まあ、実物を見たいなら話は別だけどね。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年7月 中国・四国ツーリング
石見銀山・龍源寺間歩(いわみぎんざん・りゅうげんじまほ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★☆☆☆

坑道内部
この間歩(坑道)は正徳5年(1715年)に開発されたもので、岩山の頂上に龍源寺があったところからその名が付けられた。御直山(おじきやま)と呼ばれた代官所直営の操業地にあった坑道で永久(えいきゅう)、大久保(おおくぼ)、新切(しんぎり)、新横相(しんよこあい)と共に五ヶ山と呼ばれた代表的な坑道である。坑道はほぼ水平に600m掘り進んでおり、石見銀山では大久保間歩に次いでの大坑道である。
坑道の横には番所(管理小屋)を設け、四ツ留と呼ぶ坑木を組み合わせて坑口としていた。江戸時代の坑道は高さ1.6〜2.1m、幅0.9〜1.5mで、ノミの跡が当時のままの状態で残されている。内部の岩質は角礫凝灰岩で、鉱脈を追って掘り進んだ小さなひ押し坑(ひおしこう)や上下方向に伸びる斜坑を見ることが出来る。排水用の坑道でもあった垂直の竪穴(約100m)も残っている。
坑道は入口から水平に630m続いており、そのうち現在公開しているのは156mまででそこから新しく掘った連絡通路で栃畑谷へ通り抜けられるようになっている。坑道全長は273mとなっている。新坑道には「石見山絵巻」を電照版で展示している。床面の高さは入坑しやすいように一部掘り下げたところもある。
坑道は一方通行になっており、坑道内を戻ってくることは出来ない。いったん栃畑谷に抜けてから道路を歩いて帰ってこなければならない。(約600m)
入場料=500円。

江戸時代の採掘の跡がそのまま残っており、なかなかいい雰囲気。人が多い時はどうか分からないが、人がいないとホントにひっそりとしている。坑道の奥からはひんやりとしたが風がながれてきて夏は涼しい。坑道からは多くの横穴を見ることが出来るが、当時はこんな狭いところで作業していたのかと思ってしまう程狭い穴である。坑道が一方通行なので外を戻ってこないといけないのは結構つらい。外を歩くと約2倍の行程になるからなあ。
料金としてはちょっと高い感じもするが、やって来ても損はないと言う感じである。ただ駐車料金(車=500円、バイク=100円)まで考えるとちょっとつらいかも。駐車料金とあわせると車だと1000円だからなあ。かといって下の無料駐車場から歩くと結構な距離がある。まあ、歩けない距離ではないけどね。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年7月 中国・四国ツーリング
石見浜公園(いわみかいひんこうえん)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

大崎鼻からの展望
浜田市と江津市にかけて広がる、全長5.5kmの海浜公園。西の赤鼻と東の大崎鼻の間に長さ3.5kmの砂浜が広がり、海水浴場、オートキャンプ、テニスコートなどの施設が整備されている。水族館「しまね海洋館アクアス」も隣接している。

展望台からの眺めはともてよくて、くつろぐにはいいところ。休憩がてら寄るにはいいかなという感じ。駐車場もかなり一杯作られているのもありがたいが、夏のシーズンになると車も多くなり駐車場も一杯になってしまう。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング