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金子みすず記念館 - -

金子みすず記念館(かねこみすずきねんかん)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★☆

金子みすず記念・みすずの部屋
金子みすず(本名・テル)は明治36年(1903年)4月11日、山口県大津郡仙崎通村(現長門市)にて生まれた。女学校卒業後、大正12年(1923年)、下関西之端町商品館内の上山文英堂書店で働き始め、6月頃よりペンネーム「みすゞ」で童謡を書き投稿を始めた。「童話」「婦人倶楽部」「婦人画報」「金の星」などの雑誌に童謡が掲載され、西条八十より「若き童謡詩人の中の巨星」とまで賞賛される。
大正15年(1926年)2月、同書店の番頭・宮本啓喜と結婚。この年の「日本童謡集」に「お魚」と「大漁」の二編が掲載されるが、創作活動に反対する夫により活動を停止する。1930(昭和5)年、2月に離婚。その後、娘ふさえの養育権を夫に奪われた事を苦に服毒自殺。享年26歳。
没後その作品は散逸し、幻の童謡詩人として語り継がれる存在となったが、1928年、童謡詩人・矢崎節夫により実弟上山正祐のもとに保管されていた遺稿集「三冊の手帳」が発見される。その中には発表作品を含む童謡512編がつづられていた。
記念館は生誕100年を記念して建てられたもので、金子みすずの実家後に書店「金子文英堂」を再現している。本館には金子みすずの作品や写真、みすずの知り合いのコメントなどが経歴と共に展示されている。検索室ではパソコンをつかってみすずの全作品を閲覧可能。
入館料=350円、開館時間=9:00〜17:00。火曜日は休館。場所=仙崎駅からまっすぐ北に延びるみすず通りの途中。

子供の頃からの写真は何枚か掲載されているが、まず最初に思うのは金子みすずって美人だったんだなあと言う事だろう。金子みすずを知らなくてもこれらの童謡を読むのは結構面白いと思われる。まあ全く文学に興味がない人は来ても仕方がないだろうが・・・。経歴を見るとこの人の現実の生活はかなり大変だったようなので、このような世界に入り込んでしまっていたのかも知れない。全部を読んだわけではないが、自分が気に入っているのは「お魚」というやつである。有名作品は「わたしと小鳥とすずと」と「鯨法会」である。
  お魚
   海の魚はかはいそう
   お米は人に作られる
   牛は牧場で飼はれてる
   鯉もお池で麩を貰ふ

   けれども海のお魚は
   なんにも世話にならないし
   いたづら一つしないのに
   かうして私に食べられる

   ほんとに魚はかはいさう

訪問時のツーレポ
 ● 2003年07月 中国・四国ツーリング