高 知 県 |
桂浜 | 足摺岬 | 白山洞門 |
龍河洞 |
桂浜(かつらはま) | |
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★ | |
坂本龍馬の像 桂浜の全景 |
高知市の南に位置し、上竜頭岬と下竜頭岬の間に弓形に砂浜が延びている美しい海岸。昔から月の名所として知られ、文豪大町桂月によって詠まれた歌、「みよやみよ みな月のみの桂浜 海のおもより いづる月かげ」は有名で記念碑が建っている。また、桂浜と太平洋を望む高台には、明治維新で活躍した坂本龍馬の銅像がある。 戦国時代には長宗我部元親が桂浜北側の丘陵部に浦戸城を築き、土佐の中心としてにぎわったが、江戸時代に入って土佐入りした山内一豊により高知城にその拠点が移されて廃城となった。 一帯は公園として整備されており、付近には土佐犬の格闘技を見る土佐闘犬センター、世界の珍しい貝を展示するシェルパレス、クジラが泳ぐ水族館の桂浜水族館、坂本龍馬に関する資料館の坂本龍馬記念館などがある。また駐車場付近には多くのお土産屋がにぎわっている。 砂浜にも遊歩道が整備されて散策しやすくなっているんだが、ちょっと情緒に掛けてしまう感じもする。沖には防波堤があるのもちょっと残念だ。 坂本龍馬の銅像で有名なところで、ここに来たらまず最初に銅像に行く人がほとんどだろう。下竜頭岬に小さなお宮が建っているが、展望がいいわけでもないので時間がないようだったら行かなくてもいい。桂浜の眺めも余計な建物や防波堤が入らないので下竜頭岬ではなく、反対の東側の方から見た方が綺麗。 桂浜の駐車場に車を止めて観光するのが普通だろうが、少々歩いてもいいのであれば坂本龍馬記念館を見学してから歩いて浜まで行く手もある。これだと駐車場代は無料。 訪問時のツーレポ ● 1993年07月 四国ツーリング ● 1998年04月 四国お遍路自転車旅行1 ● 2006年07月 真夏の四国へ |
足摺岬(あしずりみさき) | |
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★ | |
岬から灯台を望む |
足摺半島の突端にある四国最南端(北緯32度43分24秒)の岬で、高さ80mにもおよぶ断崖絶壁の上には白亜の灯台が建っている。灯台を中心に遊歩道が整備され、白山洞門まで海岸に沿って歩くことができる。また高台には展望台が建てられ景観を楽しめるようになっている。灯台近くの駐車場には中浜の漁師であり、幕末の政局に大きな役割を果たしたジョン万次郎の銅像が立っている。 足摺の七不思議と言われるものがあるが、実際は7つではなく、もっとたくさんある。有名なものは亀石(亀呼場の方向に向かっている亀の形の石)、亀呼場(弘法大師が亀の背中にのって祈祷したため、ここから亀を呼ぶとその亀が浮かび上がってきた)、ゆるぎ石(親孝行者がこの岩を押すと揺れて上に乗せた小石が落ちるが、親不孝者が押しても小石が落ちない)、地獄の穴(穴に銭を落とすとチリンチリンと音がして落ちていく)、弘法大師爪彫の石(弘法大師が爪で「南無阿弥陀仏」の六字を彫ったといわれる)、一夜建立不成の華表(弘法大師が、一夜で鳥居を建てようとしたが、天邪鬼が夜中に鶏の鳴きまねをした為、夜明けだと思い完成しなかったと言われる)、潮の満干の手水鉢(汐が満ちているときはくぼみに水が溜まり、汐がひいているときは水が無くなる)など。 灯台付近からは眼前に地球が丸いことを実感できる水平線が広がっている。自分的には灯台からの展望よりも灯台の少し北にある展望台から見る景観の方がすばらしいと思う。時間があるようだったら遊歩道を歩いてみるのもいいかもしれない。 足摺の七不思議というものはあるが、四国にありがちなように弘法大師に関わるものが多い。真偽に関してはかなり怪しい。話のネタに見る程度のものなので、見ないなら見なくてもいい程度のもの。遊歩道を歩くと途中にあるので見ることになるが・・・。 訪問時のツーレポ ● 1993年07月 四国ツーリング ● 1998年04月 四国お遍路自転車旅行1 ● 2006年07月 真夏の四国へ |
白山洞門(はくさんどうもん) | |
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★ | |
大きく穴の開いた洞門 |
高さ約16m、幅17mの洞門で、花崗岩の海蝕洞門としては日本一の大きさを誇り、県の天然記念物に指定されている。洞門は岩の崩落ではなく、波による浸食作用によりできあがった。 足摺岬の灯台付近から遊歩道が整備されており、洞門の近くまで手軽に行くことができる。遊歩道の途中から洞門の上に上るルートがあり、補助のために鎖が設置されている。上には小さなほこらが建てられている。 海岸のすぐ横にある洞門のため手軽に観光できる。足摺に来たのなら岬訪問と合わせてこの辺りまで足を伸ばすのもいいかもしれない。 洞門の上に上がるルートはあるがかなり危険をなのであまり行かない方がいいだろう。上に登っても木が生い茂っていて展望がいいわけではないし、柵もないので落っこちてしまいそう。 訪問時のツーレポ ● 1993年07月 四国ツーリング ● 1998年04月 四国お遍路自転車旅行1 ● 2006年07月 真夏の四国へ |
龍河洞(りゅうがどう) | |
内容=★★★★☆ お得度=★★☆☆☆ | |
龍河洞入口 龍河洞の鍾乳洞 |
日本三大鍾乳洞(岩手県の龍泉洞、山口県の秋芳洞)の一つに数えられる鍾乳洞で、国指定の天然記念物に指定されている。千枚岩や天降石などの鍾乳石の他に、弥生時代の土器に鍾乳石が取り巻いている「神の壷」が有名。 約1億7500万年という歳月と自然が作り出した鍾乳洞で、全長は4kmに及ぶ。そのうち1kmが通常ルートとして公開されており、事前に申し込みを行えば冒険コースを歩くこともできる。 幾千枚もの板を重ね合わせたような高さ6m、周囲14mの千枚岩、高さ11mになる鍾乳石の天降石、小さな玉を綴り合わせた簾のような玉簾の滝、音の消えたナイアガラの滝のように見える音無の滝などの鍾乳石、2000年前に生活した古代人の壺の大部分が鍾乳石に取り込まれている神の壺など多くの見どころが続いている。 鍾乳洞の入口付近に鍾乳石のできる仕組みや洞内外の生物の紹介をしている龍河洞博物館、尾長鶏などの珍鳥を飼育している珍鳥センターなどがある。 営業時間=8:30〜17:00、年中無休、入場料=1000円。 鍾乳洞内はそれほど広くはないが、距離はかなりあるので普通に歩いても30分以上はかかってしまう。さすがに有名なところだけあってなかなか見応えのある鍾乳石がいっぱい。洞内はかなり水が流れているみたいで、ほとんどのところを通路の上を歩くようになっているんだが、水の音が結構怖い。ここで落っこちたら死体も上がらないだろう・・・。途中に案内してくれる人がいるんだが、人が少ないときに行くとちょっとびびってしまう。 見応えはあるんだが、1000円はちょっと高すぎるような感じがする。他の施設は無料となっているんだが、これは興味があるなら見る程度でいいだろう。 鍾乳洞内は一年中15度前後で気温が安定しているため夏は涼しく冬は暖かい。夏の暑いときに来ると涼しくてありがたいんだが、入口付近は正直寒いかもしれない。出口に近づくと再び暑くなってくる。博物館などでは洞内の空気をエアコン代わりに使用しているみたいで大きなパイプから風が出ていた。 入口はエスカレーターで上がったところにあるんだが、出口はそこよりさらに上になっている上、遊歩道しかないので出口を出てから戻るまでがかなり長い。正直入口と出口を逆にしてくれている方がありがたいように思う。刃物が有名なのか知らないが、途中には刃物を売っているお店がかなり多い。 訪問時のツーレポ ● 1993年07月 四国ツーリング ● 2006年07月 真夏の四国へ |