香 川 県

史跡・建築物

金刀比羅宮 - -

金刀比羅宮(ことひらぐう)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

大門と本堂
こんぴらさんの愛称で親しまれている神社で、全国の金毘羅神社(金刀比羅神社・琴平神社)の総本社。江戸時代より「一生に一度はこんぴら参り」と言われ、伊勢参りと並ぶ庶民信仰の対象となった。
祭神の大国主神(おおものぬしのかみ)の他、永万元年(1165年)讃岐に流され死去した崇徳上皇が祀られ、戦国時代に荒廃した神社を復興した宥盛も祀られている。明治元年の神仏分離により、金刀比羅宮と改称し、大物主神、崇徳上皇を本宮に祀り、宥盛は厳魂彦命と名を変え奥社へうつされた。大国主神は海の守り神と言われ、航海安全の祈願が多い。
大門から内側が境内になり、五人百姓という五軒のべっこう飴を売っているお店がある。これは先祖の功労によって境内での営業を許されているお店である。天保8年(1837年)に建立された旭社は銅瓦葺の二層入母屋造の建物で、神仏分離以前の松尾寺の金堂。本宮は桧皮葺の大社関棟造りで、大物主神と崇徳天皇が祀られている。厳魂神社(いづたまじんじゃ)は奥社と呼ばれ、厳魂彦命が祀られている。
参道から365段上ったところが大門、そこから421段(786段)上ると本堂に至る。さらに582段(1368段)登って奥社に至る。大門までは昔ながらの駕籠に乗って往復することが可能で、現在はタクシーでも行くことが出来るらしい。

有名な観光地なので一度はやってきてみたいところだが、石段を登らなくてはならないことから敬遠されがちなところでもある。本堂まではおおよそ30分弱くらいで到着できるが、奥社まではさらに30分かかる。大門までは急な階段で一気に登るため、ここまでが一番きつい感じ。その後の本宮までは緩やかな上りや階段と急な階段が繰り替えされる。奥社までは階段と言うよりも緩やかな上り坂という感じで距離が結構ある感じになっている。
せっかく来たのならせめて本宮までは登ってみたいものだ。まちがっても旭社を本宮と勘違いして帰らないように・・・。(^_^;; 森の石松がこの旭社を本宮と勘違いしてここで帰ってしまったという逸話もあるようだ。(^_^;; 本宮からは眼下の町並みを一望できて眺めがなかなかいい。
大門までの参道沿いにはうどん屋やおみやげ屋などの多くのお店が出ているので、覗いてみるのも楽しいだろう。自分でうどんを売って食べることの出来るお店もある。まあ、先に買っても重いだけなので降りてきたときに買う方がいいけどね。

訪問時のツーレポ
 ● 2007年10月 四国・南紀ツーリング