西 表 島

名勝・地域

ピナイサーラの滝 星砂の浜 由布島
浦内川 宇多良炭坑跡 南風見田の浜

ピナイサーラの滝(ぴないさーらのたき)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★



ピナイサーラの滝
川からの眺めと滝下からの眺め
沖縄県で最大落差を誇る70mの滝で、船浦湾に注ぐヒナイ川の上流にある。ピナイサーラの「ピナイ」は「ひげ」、「サーラ」は「ような」という意味で白いひげを生やした水の神が座すと言われる聖地でもある。
滝までの交通手段は、「船浦湾から歩く」「途中までカヌーで行き歩く」「途中まで遊覧船で行き歩く」の3通り。ただし遊覧船は季節により運航していない場合があるので注意。(出発時間も潮の干満により変更するらしい)滝上まで行くこともできる。歩いていくと滝下までが5時間、滝上までが7時間。カヌーで行くと若干早くなるが、ツアーの案内により時間はまちまち。滝壺で泳いだり、滝に打たれたりすることも可能。
崖の上から流れ落ちるきれいな滝で見応えは十分にある。滝までの行程はかなり細いところもあるのでできれば靴で行った方が無難と思われる。完全に森の中を歩いていくので目印を見失わないように!
滝に打たれるのもいいが、季節を考えないとかなり寒くて大変。かなりの水圧があるうえ、足下がかなり滑りやすいので気をつけないと大けがしてしまいそう。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び
星砂の浜(ほしずなのはま)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

落ちている砂のほとんどが星砂
星砂の浜全景
西表島の北にある海岸で、有名な星の砂が数多く落ちている。砂浜の砂をとってみるとその中に星の砂を見ることができるが、引き潮の時に波打ち際まで行ってみると手に取った砂はすべて星の砂というくらい星の砂が多い。別の場所で必死に探すのがばからしくなってしまう。ただし手前の方の砂の中から星の砂を探すのは結構大変。
遠浅の海岸なのでシュノーケリングなどにも向いており、眺めも最高にいい。近くにはレストランやペンションもあり、キャンプ場も完備されている。駐車場も館にされているが、ハイシーズンにはどのくらいやってくるのかよくわからない。船浦から自転車で30分弱、車で10分くらいの距離である。
名前の通り星砂があることで有名だが、この星砂はBaculogypsina sphaerulata という原生動物有孔虫類の一種が作ったものであることはあまり知られていない。この生物は砂粒サイズの殻をつくり、その中で生きている。寿命が尽きて残った殻が波に運ばれて海岸に打ち寄せられているのである。形状によって星の砂、太陽の砂、ゼニイシと言われる。

満ち潮と引き潮の時で違った雰囲気を見せるので両方の眺めを見る方がいいかも知れない。星の砂がほしい場合は間違いなく引き潮の時にいくべきである。波打ち際で握った砂の中の9割以上が星の砂で残りが珊瑚や貝殻といった感じで普通の砂を探す方が大変といったくらい多い。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び
由布島(ゆふじま)
内容=★★★☆☆ お得度=★★☆☆☆

海を渡る水牛馬車
かつて竹富島や黒島から移り住んだ人たちが対岸の西表島で稲作をして暮らしていた。そのころ農耕用として活躍していたのが「水牛」。水牛は昭和7年頃、台湾の開拓移民とともに石垣島に渡ってきた。当時水牛は高額で。「水牛二頭で家が建つ」と言われたほどである。もっとも水牛が多かった時期は昭和30年頃で各農家に1頭の水牛が買われるようになった。しかし昭和44年のエルシー台風で大きな被害を受けた島のほとんどの人は美原集落(西表島)に移った。しかし西表正治おじい老夫婦は島に残り、「島をパラダイスガーデンへ」のロマンを描きながら一頭の水牛(大五郎)で現在の楽園を作り上げた。
現在は熱帯・亜熱帯地域の植物が生い茂り、孔雀、バリケン、リスザルなどの動物が生息している。西表と由布島の距離は約400mで、満ち潮の時でも最大1m位の深さにしかならないため、歩いて島に渡ることができる。水牛に乗ってわたることもできるが、料金は往復1500円、片道1300円となっている。(歩いてわたっても1000円)

せっかく行くのであれば片道は水牛に乗ってみる方がいいだろう。片道は歩くのもおもしろいと思うが、時々糞が落ちているので注意が必要。水牛の運転手は三線(さんしん)を引いてくれるが、引けない人もいるので運が悪いと聞くことができない。
島は亜熱帯風の植物に覆われており、数種類の動物を見ることもできる。といってもそんなにたくさんいるわけではない。ここの山羊は飢えているのかえさをやるとかなりむさぼり食っている。島の観光は30分もあれば簡単にできる感じである。しかし浜辺などに出てぼーっとしているのもいい感じかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び
浦内川(うらうちがわ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★☆☆☆

展望台から見るマリュウドの滝
カンピレーの滝
西表島最大の川で全長約39km(主流18km)。東洋のアマゾンとも言われ、両岸にはマングローブや亜熱帯の原生林が生い茂っている。この川の上流にあるマリュウドの滝、カンピレーの滝は上流の船着き場から遊歩道(1.5km)が整備されており、徒歩で約30〜40分くらいで行くことができる。上流の船着き場(軍艦岩)までは遊覧船やカヌーで行くことができるが、遊覧船で約30分の行程となる。(遊覧船往復料金1500円)遊覧船では途中で川岸の植物の説明を受けることができる。
マリュウドの滝は日本の滝100選にも数えられる滝で、滝の落差は20mの2段滝となっている。滝壺は直径130mもある。その上流200mにあるのがカンピレーの滝。マリュウドの滝は400m位手前の展望台から一望することができる。

西表一番の観光スポットでいかにも南国と言った感じの雰囲気を味わうことができるのはいいかもしれない。滝は確かに大きいが、カンピレーの滝は滝と言うより急流と言った印象である。夏に来たらここで泳ぐのも楽しそうだが・・・。
カンピレーの滝までは急いでも40分くらいかかるので、ゆっくりと滝を見学したいというのであれば、3時間はほしいところ。通常行った船で戻る場合は2時間となるので時間的には結構きつい。遊歩道はかなりきれいに整備されているのでサンダルなどでも十分に歩くことができる感じである。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び
宇多良炭坑跡(うたらたんこうあと)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

ガジュマルの木に覆われた柱
当時の空き瓶が転がる
浦内川の支流・宇多良川のほとりにある廃村。現在は赤煉瓦とコンクリートによってできた柱や建物が残るだけで、そのほとんどが密林に覆われている。当時の生活を忍ばせる一升瓶やビール瓶などが転がっている。
西表島には明治から戦後までおよそ60年もの歴史を持つ炭坑があった。この西表炭坑は近代史の中でも類を見ないほどの過酷な炭坑だったらしい。管理者の暴力的な監視、マラリアなどの疫病、過酷な労働条件により、多くの逃亡者をだしたが、そのほとんどはとらえられて見せしめの拷問を受けた。この宇多良炭坑跡は当時としては珍しく病院や売店、娯楽機関として芝居小屋まであった。しかし抗夫の納屋はお粗末で、圧政炭坑としておそれられていた。第二次世界大戦中に中止され、敗戦とともにこの村は廃村となった。
ここまでは浦内川の支流に入ってそれから歩いていくことができるが、遊覧船乗り場から歩いても行くことが可能。遊覧船乗り場から歩いて30分くらい。この先進めるのか?と言うような丸太橋の先に進んでいくと到着することができる。

いかにも滅びてしまった廃村と言った感じでなかなかいい感じだが、一人で来ると結構怖いかもしれない。町があったと思われる場所には柱や住居跡などいろいろなものが森の中に埋もれてひっそりたたずんでいる。話のネタにはやってきてもいいが、初めて来てやってくるところではない。浦内川のカヌー体験をしたついでによるにはちょうどいいかもしれないといった感じ。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び
南風見田の浜(はえみだのはま)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

岩に刻まれた忘勿石
1992年の碑の全景
西表島周遊道路の終点にある砂浜が南風見田の浜である。砂浜は約2kmくらいの長さがあり、はれていれば遠くに波照間島を見ることができる。遊泳はしようと思えばできるが、トイレ、更衣室などの施設はない。自動販売機や店も近くにないので事前に買っておく必要がある。
この浜の東端に「忘勿石(わすれないし)」という戦争の悲劇を物語る碑がたっている。その日の横の岩に「忘勿石 ハテルマ シキナ」と書かれている。
第二次大戦末期、日本軍により波照間島の島民全員が西表のこの浜に強制疎開させられ、マラリアのために多くの人々が命を落とした。当時の波照間国民学校校長・識名信升(しきなしんしょう)が、その悲惨な体験を忘れるなという思いを込めて、「忘勿石 ハテルマ シキナ」と刻んだ。1992年に識名氏の遺徳と平和を願い、忘勿石の碑が建てられた。

浜はとてもきれいでいい感じ。夏に来れば泳いでみたくなるだろうが、3月でも泳いだ人はいる。忘勿石は海岸の一番東にあるので、浜の手前にある分かれ道で左に曲がらないと行くのが大変になってしまうので注意が必要。(案内板は出ているが、どっちに進めばいいのかわからない)なお、小さいがちゃんと駐車スペースがある。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年02月 南の島へ再び