日本の最端巡り

日本最端ということで、東西南北を制覇しました。
本当の最端にはさすがに行くことができませんが、行くことができるところでと限定して以下に紹介します。


A 日本最北端 北海道/宗谷岬(ほっかいどう/そうやみさき)

日本最北端の碑
北海道にある北緯45度31分14秒、東経141度56分27秒に位置する日本最北端。日本が公式に発表している最北端は択捉島であるが、実際には行けないのでここが一般的には最北端となる。
国道238号線を走っていると道路脇に公園が作られており、駐車場も整備されている。天気がいい時には海の向こうにサハリンを見る事ができる。
北極星の一綾をイメージした碑が建っており、付近には最北端の○○○という店が乱立している。これらの店で最北端証明書を入手可能。
すぐ近くにある出光のガソリンスタンドで給油すると最北端給油証明をもらうことができる。また稚内にあるホクレンでは旗に最北端の文字が書かれている旗がもらえる。

北海道に来ると一度は目指そうとしてしまう場所であるが、碑の所で写真を撮るだけのために来るような所。シーズンには碑の前で行列になって写真を撮る事になる。
もともとはもう少し南に碑があったらしいが、海を埋め立てて大きな駐車場を作って現在のようになったらしい。
B 日本最東端 北海道/納沙布岬(ほっかいどう/のさっぷみさき)

日本最東端の碑
北海道にある東経145度49分17秒 北緯43度22分57秒に位置する日本(人が行けるところ)最東端。本当の最東端は東京都の南鳥島であるが、一般人は行けないので一般的にはここが日本最東端ということになる。
根室から東に走っていくと否が応でも到着となる。この途中には北方領土返還の看板が数多く立てられており、時々人の顔が犬になっているものもある。
岬付近には多くのみやげ屋があり、これらの店で本道最東端証明書を入手可能。

ここも最端としては有名な所なので観光客も多くやってきている。碑の辺りが駐車場となっている為、いつもバイクなどが止まっていてなかなかうまい具合に写真が撮れないのがちょっとつらいところ。
C 本州最北端 青森県/大間埼(あおもりけん/おおまざき)
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本州最北端の碑
青森県大間町にある北緯41度32分38秒、東経140度55分00秒に位置する本州の最北端。下北半島の突端にあり、現在は公園が整備され、本州最北端の碑やマグロ一本釣りの像がある。公園の前にはレストランやおみやげ屋が軒を並べており、本州最北端証明書もここで購入できる。(100円)
以前は本州最北端の碑がある小さな公園だったが、2000年頃(詳細知らない)に現在のように整備された。沖合600mの弁天島にストライプ模様の大間崎灯台が建っている。
平成12年(2000年)に放映されたNHK連続テレビ小説「私の青空」の舞台になった場所で、各所にそのロケ地が残っている。

下北半島を回っていると容易にやってくることができることや、北海道に渡るフェリー乗り場に近いこともあり、訪問する人は多いようだ。天気がいいときには津軽海峡の向こうに北海道を望むことが出来る。近くまで来たのであれば、せっかくなのでやってきたもいいだろう。
公園には駐車場がないのでバイクは路肩に止めることがほとんどであるが、すぐ近くにちゃんと駐車場があるらしいので車はそこに止めたらいいかもしれない。おみやげ屋は何軒もあり、もちろん食事が出来るところもあることからも、いかにも観光地と言った感じだ。
D 本州最東端 岩手県/魚毛ヶ崎(いわてけん/とどがさき)
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本州最東端の碑と灯台
岩手県宮古市にある北緯39度32分46秒、東経142度4分34秒に位置する本州の最東端。国道45号線から重茂半島方面に続く県道41号線を進み、さらに東に行くと漁港に到着。そこから3.8kmの遊歩道を歩いた先に碑が建っている。
本州最東端の証明書は宮古駅前の案内所と浄土ヶ浜の土産物屋で発行している。(100円)なお、犬吠埼が最東端と思っている人もいるみたいだが、これは間違い。本州最東端のホテルとか温泉という事ではあっているかもしれないけどね。
トドヶ崎灯台は明治35年(1902年)に建てられたが、太平洋戦争で焼失。その後、昭和25年(1950年)に再建された。昭和41年(1966年)まで職員が家族と共に生活していたが、現在は無人灯台となっている。全国各地の灯台での暮らしぶりを書いた灯台長婦人の手記が木下恵介氏の目にとまり、昭和32年(1957年)に映画「喜びも悲しみも幾歳月」として発表された。その舞台となったのがこの灯台である。
ちょっと前までは「トド」の文字が変換できなかったんだが、今は出来るようになっていた。しかしHP上では表示できないのか?「魚」へんに「毛」と書いてトドヶ崎と読む。

遊歩道入口は小さな漁港になっているが、ちゃんとした駐車場がないので、近くに路駐するかちょっと離れたところの広場に止めるしかないと思われる。遊歩道はきれいに整備されているので歩きやすいが、距離が3.8kmもあるので普通に歩いて1時間はかかってしまう。最端巡りの中で一番の難所だろう。灯台の近くには展望台やトイレも整備されている。
最東端の碑は灯台から200mくらい離れた岩場の上に立っており、なんか最果てという雰囲気でなかなか良い。ここに書いている東経と証明書の東経が1秒違うんだが、どっちが正しいのだろう?ちなみに証明書は34秒、碑には35秒と書かれている。
あまり知られていないことと、行くのにかなりの距離を歩く必要があることから訪れる人は少ないように思われる。最端巡りをやっているとかではない限りやってこなくていいところだが・・・。ほんと、ネタ的に行くところ。
E 本州最南端 和歌山県/潮岬(わかやまけん/しおのみさき)

本州最南端の碑
和歌山県にある北緯33度25分47秒、東経135度45分55秒位置する本州の最南端。紀伊半島の海岸線を走って案内板に従って走っていくと到達できる。
道路から灯台までの間は芝生になっており、先端部分に本州最南端の碑とお店がある。このお店で証明書が売られている(200円)が、展望タワーに登ると付いてくる。(300円)

道路と碑の間は広い草むらになっていてこの建物以外何もないと言う感じ。最南端の碑は二カ所あるが、ほとんどの人はお店の前の碑の所で写真を撮っている。
せっかくなのでタワーに登って辺りの景色を見てもいい感じなので証明書はタワーに登って貰った方がお得。100円でタワーに登れる計算になるからね。
F 本州最西端 山口県/毘沙ノ鼻(やまぐちけん/びしゃのはな)

本州最西端の碑
山口県下関市にある 北緯34度06分27秒東経130度51分45秒に位置する本州の最西端。国道191号線から案内板に従って走っていき、吉母管理場という敷地の先に最西端の碑が建っている。
入るにはここの最終処理場の受付で記帳をする必要があるが、無料で証明書を貰う事ができる。開いている時間は基本的に8時30分〜18時と、ここの受付が開いている時間となる。

敷地内の道路を下って海岸線に出ると岩場の先に碑が見える。ここに行くには柵の鍵を開けて貰わなければならないが、頼めばちゃんと対応してくれるようだ。(釣り客は無断で柵を乗り越えているみたいだが・・・)碑の所までは行こうと思えば行く事ができるが、かなり危険。岩場の中を歩いていかないと行けないのでちゃんとした格好でないと止めた方がいいだろう。堤防からも充分碑を確認する事ができる。
崖の上には最西端の看板の書かれた展望台が設置されており、展望を楽しむ事ができる。多くの人はここが最西端の碑だと思っているが、ここからは最西端の碑は見る事ができない。
G 本土最西端 長崎県/神埼鼻(ながさきけん/こうさきばな)

本州最西端の碑
長崎県小佐々町にある東経129度33分18秒、北緯33度12分51秒に位置する本土(北海道・本州・四国・九州)最西端。海岸線を走っていると一応案内板も出ているのでおそらく到達できる。ちなみに平戸は島なので本土に含まれない。役場では「日本本土最西端訪問証明書」を発行してくれる。
付近は公園として整備されており、海岸に本土最西端の碑が建っている。

最北端・宗谷岬、最東端・納沙布岬、最南端・佐多岬と有名であるが、ここはほとんど知られていないのでは?と言う感じで、観光客も来ていないように思う。そして最西端の碑が海岸線付近に立っているんだが、なぜか「最西端」と書かれた文字が海側にある。普通は海をバックに写真を撮ると思うんだけどねえ・・・。しかもかなり変な斜面に立てているので写真も撮りにくい。これを設計した人の意図を知りたいものだ。(^_^;;
付近はきれいに整備された公園になっているので、駐車場とかもちゃんと整備されているんだが、岬になっていないため、最端という感じがしない。土産物屋はもちろんない。(^_^;; このときは途中の案内板もほとんどなく、すぐにわからなかった。案内板も小さいものしかなかったし・・・。(ToT)
H 本土最南端 鹿児島県/佐多岬(かごしまけん/さたみさき)

本州最南端の碑
鹿児島県佐多町にある北緯30度59分10秒に位置する本土(北海道・本州・四国・九州)最南端。大隅半島(東側の半島)の突端にある岬で、最南端へは有料自動車専用道路(佐多岬ロードパーク)でしか行くことができない。このため自転車・徒歩では不可。(以前テレビ局の密着取材で自転車で通行した特例あり)この場合はバスに乗っていくしかない。この有料道路の料金は片道400円。
沖にある大輪島には日本最古の一つである佐多岬灯台がある。イギリス人による設計で明治4年(1871年)に完成したが、昭和20年(1945年)の空襲で焼失した。現在の灯台は昭和25年(1950年)に復旧されたものである。
入園時間=8:00〜17:00。

岬からの風景はきれいではあるが、なんか最端を制覇するために行くような感じ。最端の中で唯一有料のところだしね。ただ有料道路はあまり整備されていないし、展望台は現在立ち入り禁止。途中のゲストハウスもクローズとなっていてかなり寂れているような印象を受ける。やはり大きな町から遠いのが一因か?公共の交通手段もほとんど無いからねえ。
展望台に行くのも有料(100円)。駐車場から碑のところにはトンネルをくぐって行くため、バイクなどを持ち込むことはできない。訪問も有料道路の開放時間に限られてしまうのも問題である。トンネルを抜けたところから神社経由の道と真っ直ぐ展望台に向かう道があるが、神社経由で行った方がほんのちょっと遠くなるが、アップダウンがなくて楽。
I 日本最南端 沖縄県/波照間島 高那崎(おきなわけん/はてるまじま たかなざき)

日本最南端の碑
沖縄県波照間にある東経123度47分12秒、北緯24度02分24秒に位置する日本(人が行けるところ)最南端。本当の最南端は沖ノ鳥島になるが、ここは一般人は行く事ができないので観光で行ける所はここが最南端となる。
観光ガイドなどによく載っている大きな碑は「日本最南端平和の碑」と書かれており、その後ろにあるのが本当の最南端の碑である。その横には沖縄返還の際、全国から集まった人たちが持ち寄った石で作られた2匹の蛇をかたどった道がある。
特に岬になっているわけではないが、全面に広がる風景は壮観である。付近に店はないので、最南端証明書は島の商店で売られている。
この岬のすぐ南の沖が北回帰線であり、最南端ということが実感できる。

最南端の碑がある以外は何もないところなので、観光に来た人はがっかりするかもしれない。しかし何もないところが結構おきにいり。ベンチに座ってぼーーーっと海を眺めるか、ベンチで寝るのもいい。風が強いので、結構涼しいこともいいかもしれない。
岸壁まではごつごつした岩場なので転けないように気をつけて。転けるとかなりのけがになると思う。
H 日本最西端 沖縄県/与那国島 西崎(おきなわけん/よなぐにじま いりざき)

日本最西端の碑
沖縄県与那国島にある東経122度55分59秒、北緯24度26分38秒に位置する日本最西端。ここは日本が公式に発表している最端の中で唯一、正真正銘の最端である。
切り立った崖の上に立っているため眺めもよく、運が良ければここから台湾が見える。近くに店はなく、町の観光協会や空港などで最西端証明書を購入できる。証明書にはちゃんと名前まで記入してくれる。(400円)

台湾が見えると最端という事が実感できるんだろうが、残念ながら自分は見る事ができなかった。ここで見る夕日が日本最後の夕日と言うことになるせいか、夕日の時間が一番観光客が多いが、行ってみるのも一興だろう。
この島には最西端の○○○というものが数多く存在する。中学校、小学校などで、最西端のタクシー乗り場とかかれたものを見たときには笑ってしまった。(^_^)
ここから見えるのは大半が海だけ・・・。展望台に座って静かに海を眺めるのがとてもいい。
ここまで来たら絶対に写真を撮っておくべきは最西端の碑だろう。自分が行ったときはサミットが予定されていたため後ろに国旗が掲げられていたが、通常はこの国旗はない。