1999/08 北海道・東北地方へ

その20 やっと食べることのできたウニ


08月04日(20日目)  バイク移動距離 360km  青森県 森田町→秋田県 男鹿半島
 朝5時に起床、テントの撤収を始める。今日の朝食はインスタントラーメンにコーンスープである。朝食を取り終えて7時頃にそうそうに出発する。国道105号線を走っていき、道の駅「森田」に入る。この道の駅は結構広いところで、トイレなどの設備もきちんとしていた。ここでキャンプすればよかったと少し後悔しながら出発する。
 国道101号線から県道12号線と通って北上していく。途中下水道工事が行われているため、片道通行が多く、ダンプがいっぱい走っていて走りにくいことこの上ない。旅行に出てここまでの走行距離が5000kmを越えており、エンジンオイルの汚れが気になっていたため、車力に入ったところでバイク屋を見つけオイルの交換をしてもらうことにした。
 国道に入って竜飛岬に向かって走っていくが、道路が狭い上に一方の道路が通行止めのためか車が結構多くて走りにくい。前に来たときのことを思い出しながらひたすら海岸線の道路を走っていく。このあたりは未だ古い町並みの残る静かなところだった。
 竜飛岬に着いたところで、まずは青函トンネル記念館に寄った。以前ここに来たときは時間がなく、地下に降りることができなかったので、今度は下まで降りるつもりである。入場券を買うともうすぐ出発と言うことだったので急いでケーブルカーのところに行くことに。あわてて行ったが、まだ時間に余裕があったみたいだった。ケーブルカーに乗り込み、出発するのをしばし待つ。ケーブルカーは昔の坑道を利用して作られたもので、かなり傾斜がきつい。
 地下の駅「体験坑道駅」に到着し、ガイドの説明を受けながら体験坑道内を進んでいく。坑道には実際の作業に使った道具や、当時の写真などが展示されていた。さすがに地下深いためかなり気温が低かったが、自分はジャケットを着ていたので特に寒くはなかった。ほかの人たちはかなり薄着だったので寒そうだったが・・・。ガイドの説明の後、ケーブルカーの発車時間まで待つことになった。やっと発車時間が近づいてきたと言うことで、駅へと向かって歩いていく。ケーブルカーに乗って上の駅に着くまではそれほど時間は気にならなかったが、その後の扉が閉まるのがむっちゃじれったく感じてしまった。上にある展示館は以前も見ているのでざっと見てそうそうに外に出ることに。
 続いて竜飛岬の駐車場にバイクを止めて灯台へ。旧日本海軍の展望台から北海道の方を見るともやがかかっているがかすかに北海道が見える。「ちょっと前まであそこにいたんだなあ。」とうれしくなってしまった。以前きたときより観光客が多く、記念碑のところでなかなか写真が撮れない。ほんとはお腹が減っていたので何か食べたかったが、人が多いため嫌になりそのまま出発してしまった。次に階段国道に行って写真を撮ることに。前は階段の入り口に来ただけだったので、今回はとりあえず階段を下りてみることにした。
 いい加減にお腹がすいてきたので戻る途中にあった食堂によっていくことにした。ここの食堂は漁師の奥さんがやっているところで、メニューが「ウニ丼」「いくら丼」「イカ刺し定食」「焼き魚定食」の4つしかない。旦那が獲ってきたものだけを料理に使用していると言うことだった。(いくらだけは漁をやっていないため、よそから仕入れていると言うことであったが・・・)今回の旅行でまだ食べていなかったウニ丼を食べることにした。さすがにメニューがこれだけのため、子供連れなどは帰っていくことが結構あると言っていた。実際、自分がいるときにも家族連れが来たが、メニューを見て帰っていった。
 しばらくして出てきたウニ丼を食べる。さすがにとれたてのこともありとてもおいしかった。土産にイカの一日干しを買っていきたかったが、日持ちしないということであきらめる。国道339号線から280号線、県道14、12号線をひたすら来た道を引き返していく。車もほとんど走っていなくて快適に走っていくことができた。国道339号線からは今度は南下していき、県道189号線と進んでいく。
 県道12号線に戻って南下していく途中、木造町の縄文館に寄って行くことにした。ここは前回、定休日で閉館だったため見ることができなかったところである。この縄文館は思っていた以上に小さく、展示室は小さなものが二つあるだけだった。ここに来た目的は宇宙人みたいな形の遮光式土偶を見ることである。ここのおばちゃんと話していて初めて知ったが、この土偶の本物は上野の国立博物館にあるそうである。ここにあるものは複製品だった。残念・・・。今度東京に行ったときにでも見てこよう。この土偶の片足はもともとなかったことも初めて知ることになった。
 県道12号線から国道101号線を進んでいく。信号もほとんどない海岸線の道をひたすら進んでいく。そのまま海岸線の道を進んでいこうかとも考えたが、少しでもショートカットしようと考え、県道192号線に入っていく。この道は道幅が狭い上にミラーがなくてすごい走りにくかった。まあ、対向車があまり来なかったのでまだよかったが・・・。国道に出た後、日本キャニオン、十二湖の横を通り過ぎていく。そしてその先にある道の駅「ちもり」に寄ることにした。ここは以前も寄ったところで、「殿様のわき水」という名水が出ている。(ここの名水はおすすめ!!)ここで水分の補給を行い、更に南下していく。
 特にどこにも寄らずにひたすら走っていき、途中から県道57号線に入っていく。八郎潟に入ってまっすぐな直線道路を走っていく。ここにあるキャンプ場でキャンプしようかと考えていたが見つからなかったためそのまま通り過ぎていった。国道101号線から県道59号線に入り、海岸線の道路をひたすら進んでいく。途中のパーキングには水場もあり、テントを張っている人もいた。いいところがなければここでテントを張ろう。途中からどんどん登り坂になっていき、眺めがとてもよくなる。ただ道路が狭いため、ここを走っているバスを追い抜きできなくて困った。そしてやっと地図に載っていた桜島キャンプ場に到着する。
 受付はホテルのフロントで行っているため、場違いなカッコのままホテルの中にはいっていく。受付で金額を聞くと全部込みで1000円ということだった。どうしようか悩んだが、風呂にはいることを考え、まあいいやと思ってお金を払う。駐車場からテントを張るところまで結構距離がある。さすがに遠いためか荷物運びのためにリヤカーまでおいてあった。駐車場にバイクを止めて荷物を運ぶ。
 はじめは水場の近くにテントを張ろうかと考えたが、もっと駐車場に近い、見晴らしのいい場所に移動する。ファミリーキャンパーがテントを張っている横を通り過ぎてその奥の空き地にテントを張ることにした。テントを張ってすぐさま夕食の準備に取りかかる。夕食の準備をしていると、隣のファミキャンの旦那さんが「これどうぞ」といって牛タンを差し入れしてくれた。これはむちゃくちゃうれしかった。というのもおかずを買ってきていなかったため、今日の夕食は卵のおじやだけだったからである。(T^T)
 この後、夕食の準備が出来るまで差し入れをしてくれた家族といろいろと話をしていた。夕食を食べながら、ここから見た夕日の写真を撮った。後かたづけを終え、キャンプ場にある風呂へと行く。ここの風呂には電気があまりないうえ、蚊がいてゆっくりと入っていることが出来なかった。疲れていたこともあり、風呂から上がって早々に寝ることにした。しかしテントの中に蚊が入り込み、なかなか寝付けなくて苦労する。明け方、十分血を吸ったせいか(なめやがって・・・)、テントの内側に5匹ほど蚊が止まっていたのでみんな殺してやっとゆっくり寝ることができた。
 01 つがる地球村キャンプ場
 02 青函トンネル 体験坑道内にて
 03 竜飛岬 碑の前で
 04 階段国道339号線
 05 キャンプ場からの夕日 目の前はもうすぐに崖下である