北海道ツーリング

らいらっく誕生のきっかけとなる北海道ツーリング

もとぴーとかんちゃんの出会いから・・・。

著者:やっぴー

全走行距離 ?km

08月03日   バイク移動距離 ?km   京都府→舞鶴
 成田山のお参りを済ませた後、少し早いのも気にせず3時頃舞鶴に向けて出発。ソロ(3分で終わるやつではない)で長距離走るのは初めてだったのでめっちゃ恐かったし、不安だった。(T^T) 途中9号線で幅寄せしてきた車に蹴りを入れ、そのまま突っ走って、27号線との分岐点の土産物屋でちょっといっぷく。そこでツーリングクラブ「JAM」というTシャツを着ている奴がいてウチの大学のやつかなーと思って聞いてみたら違うかった。(京都外大のやつだった)
舞鶴の市内に入ると道がわからんようになってきたんで、でっかい荷物の奴について行ったら一発でフェリー乗り場に着いた。7時20分。うーん、もとぴーは来てんのかなーとメットを脱ぎながらちょっと歩いたらすぐにグッドタイミングでもとぴーがやって来た。このときもとぴーと一緒に来たのが現在TCらいらっく会長である
かんちゃんである。なかなか気合いの入った荷物なのでこいつはすごい、と思った。
 フェリーの乗船口で待っている時は今考えると一番気分が良かった。ここ何年も旅した事もなかったし、更にバイクに乗り遠い北海道で10日間過ごすという、中三の時(かれこれ7年前)から夢に見ていた事が現実になるのは本当に嬉しいものだ。
 そこで待つこと1時間半ほど。その間写真撮ったりしながらも、あの乗船口のあのカーブは意外とキツイなー、曲がれんのかな、こけたら目立つなー。あ、そや、ちょっと右にふってから曲がろ、とかいらんこと考えてたけど全然余裕で曲がれた。ちなみにこの船は「らいらっく」でありこのクラブの名前の由来でもあります。
 中に入って入り口のすぐ横のフロアーに、3人で陣取った。同じフロアーの向こう側に2人の男と1人の女がいて、もうくつろいでいた。この3人はY水鴨吉アネさんであったのです。とりあえず31時間ずっと同じフロアーにいるわけやし、挨拶がわりにせんべいをあげたのでした。
 8人用のフロアーに6人いる訳だからあと2人分余っているわけですが、女の子が来たらいいな、と言ってたらアネさんが、可愛い女の子2人来たよ、と言ったので見てみるとまるで沖縄でも行くかのようなASIFカッコをしたやつと、ふつーの旅行者みたいなやつが来た。これがひおぴー山本大先生、通称鉄橋で一発(誰も言わへんか)でした。この時ひおぴーは
革パンツにピンクのファッショナブルな(いい意味で言えば)靴(^_^;;、という見事な組み合わせをしていました。こいつらにもせんべいをやったらお返しにビールとつまみをくれた。この時山本大先生は素朴なギャグを一発かまし僕一人が大爆笑していたのだった。(^o^)
すぐに8人とも打ち解けた僕達は消灯になっても大声で話していて(パチンコの話とか置いてきた彼氏彼女の話とか)ななめ前のにーちゃんに「ええかげんにせーよ、みんな寝てんねんど」とか言われみんなシュンとなって寝た。(-_-zzz
08月04日   バイク移動距離 0km   舞鶴→小樽
 爽やかな朝を迎える。
 朝から昼過ぎまで、大富豪とかページワンばっかりで遊んでいた。外に出て撮影大会もしたな。この北海道の旅の写真で一番間抜けだったのは
フェリーでの写真が多すぎた事だった。それくらい撮りまくった。傷心旅行の女の写真はアップで撮るわ、オレンジのねーちゃんと一緒に撮るわ、アネさんほったらかすわで無茶してました。(^_^;;
 昼頃甲板の上で綱引き大会がありました。女性部門ではアネさんのチームが優勝したけど、俺達は一回戦で負けてしまった。景品はボールペンをもらったけどこれがまた書きにくいんだ。2本まとめてどうやって書けっちゅーねんなぁ?
 この綱引きが始まる前に僕はサンダルを靴に履き替える為に一度部屋に戻ったのですが、みんな外に出たり、中にいてもトランプとかしてる中で、隣のフロアーの背の高い女の子と眼鏡かけたおとなしそうな女の子が昼間っからイヤーウィスパーして思いっきり寝ていたのは面白かった。
 次にウルトラクイズがありましたが、見事全員失格してなにももらえんかった。夕日が沈んでいく時、前にも書いたようにオレンジのねーちゃんと写真を撮りまくった。もう一人の女の子とアネさんに顰蹙だったけどね。
 夕食はみんなが食堂に行っている時に僕は焼きそばUFOでリッチにやってました。食べた後、カラオケをやってるところに行ったけどあまり面白くなかったし、帰ろうとした時、又昼間よく寝ていた女の子が二人暗く座っていた。夜、家に電話しようとして電話ボックスで待ってたら、またさっきの女の子の眼鏡をかけてる子がいた。あ、どうぞどうぞとか言ってたな。まだ友達もいないみたいやし、いっぺん声かけてみようと思ったやっぴーでした。部屋に帰ってきたらその女の子が予定表を見ていたけど、ま、ちょっと話しかけてみる事にした。

「どこまで行くんですか?」「小樽ですけど」あまりにもとーぜんの質問の答えに昼間の鴨吉の「一人旅ですか?」「一人ですいません」に匹敵するものを感じ(^_^;;、う〜ん、この気まずい雰囲気をなんとかしてほしい、と1秒ほど考えていたら鴨吉が飛んできて(ほんまに)「い、一緒に飲まへん?」の一言でなんとかなったのでした。(^o^)
 この女の子2人連れは言うまでもなく通称裏六甲の無法者・乾博士(おでん娘とか、ほたるちゃんとか、みいちゃんとか)とエミリィ(ぽんしょん)でした。で、この時すでに現在のらいらっくのメンバーの約半数が揃っていたわけです。TC「らいらっく」という名前になったのもここからきてます。
 このメンバーでまた夜も大富豪とページワンをやって、消灯になったら自販機コーナーで喋りまくっていた。ここで知り合ったのが奈良教大の3人ですが、僕はぜ〜んぜん覚えていましぇん。あ、そういや乾博士とエミリィのフロアーの端っこに可愛い小学生の女の子もいたな。あんまし喋ってくれんかったけど。この夜僕はおとなしく寝たけど、鴨吉とひおぴーは乾博士とエミリィの横で寝るという抜け駆けをやってくれた。ええ根性しとるやんけ。
 夜中2時頃、もうあと少しで小樽という所で船が揺れ始めてきて気分が悪くなってきて、ついでにイカの釣り船の明かりが眩しくて眠れなかった。
08月05日   バイク移動距離 ?km   小樽→グリーンヒルキャンプ場
 午後3時。そろそろ降りる用意をし始める事にした。アネさんが北海道の朝は夏でもすごく寒いからトレーナーでも着てからジャケット着た方がいいよ、と言ったのでその通りにしたけどそれほど寒くはなかった。船が接岸するまでの間、なんかようわからんけどガンダムの話をしてたような気がする。
 フェリーから降りる時はなかなか気分が良かった。31時間もいい友達のおかげでものすごーく短く感じられた。このまま、もいっぺん戻ろか、とか言ってたな。(^_^;;
 降りてから少し行った所でとりあえずみんなで北海道上陸記念に写真を撮ることにした。アネさんは知らない女の子2人(可愛かったらしい)と雨降りそうやからもう行くよ、とさっさと行ってしまった。ちょっと怒ってたのかな?ま、いいけど。
 アネさんが行ってからもしばらくみんなでずっと喋ってた。そしてここで、乾博士・エミリィその他組と、Y水その他組と、やっぴー・もとぴー・ひおぴー・山本大先生・かんちゃん・鴨吉の3つに別れ、ついに北海道ツーリングが始まった。乾博士・エミリィにはまた富良野で会うはずやけど(なぜか)Y水はまた会うかどうか解らない。気ぃ付けてな、てか。(^_^;;
 札幌に行くことになって俺達6人組は5号線を制限速度を守りながら走る。鴨吉の原チャに合わして。この時午前7時ごろやったかな。途中腹も減ったし、なんとかいうファミリーレストランに入って朝ご飯を食べる事にする。
 おっ、マルボロカラーのTZRとその他1台が止まってるやんけ。それも京都ナンバーやな。同じフェリーに乗ってたんかなーと思って中に入ってみると、なんと昨日夕日と一緒に写真を撮らせてもらったオレンジのねーちゃんともう一人(女の子)だった!それも男2人といるやんけ。どないなっとんねんや、とみんなでぶつぶついいつつちゃっかり隣の隣のテーブルに座る俺達でした。軽く会釈してやんの。はっはっ。それはおいといて、と。ここで今日一日の予定を立てることにした。
 鴨吉は南の方を回って北に行き、山本大先生は夕張のダートを走っていく(こんなことゆーたかいな)ということだった。ひおぴーともとぴーはこの時からもうコバンザメになっとたし、かんちゃんは稚内まではとりあえず行くって言ってたし、僕は初めから北へ行くつもりだったので、とりあえず札幌までは6人で行き、その後はやっぴーもとぴーひおぴーかんちゃんで行く事に決定した。そういう事でこのレストランを出ることにする。
 2人のねーちゃんはどうすんのかなと思っていたら、男2人が女の子のバイク2台を押してどっか持っていって、それから車でどっか行ってしまった。(かどうかは知らんけど)朝食はモーニングセットだったと思う。
 このあとまたR5で札幌へ向かう。札幌市内はややこしい。通りが一方通行になってるとこが多いし、通りの名前もわかりにくい。見えてんのにそこに行けないことがしょっちゅうだ。迷いながらも時計台に着いた。ここはよくテレビや写真なんかで見るけど、実物はあまりたいしたことなかったし、窮屈そうに建っていた。写真もうまく撮れてなかったし。みんなで記念写真を撮った後、ここで山本大先生、鴨吉と別れる。もう会わへんやろな。このあとは3Pとかんちゃんの4人で走ることになった。
 G・Sで給油した後、タンクバックを後ろに乗せたまま走って落としてしまい、傷だらけになってしまった。(T^T) R231を北上する。このへんから徐々にスピードに慣れてくる。たまーにもとぴーがリアをロックさせることもあったけど、日常お茶漬けやし、気にせんとこ。海が見えてくる。道も北海道らしい。ずーと直線。天気は快晴。もう最高の気分だ。対向車へのピースサインも忘れずするようになってきた。
 海沿いの草原に2台の白のVT250FEが止まっていたのはめっちゃオシャレやった。望来か厚田のへんで海の青さ、草原の緑、そして一本の道が、う〜ん、これこそ北海道!って感じだったので前を走っている二人をクラクションで呼び止めて一時休憩することにした。ひおぴーは30分だけ寝さしてくれと言ったので僕がシートを草原にひいた。日差しは京都ほど暑くもなく、たまに聞こえてくるバイクの音も耳に心地よかった。
 寝てる間に1人のアメリカンのバイクに乗ったおっちゃんがやってきたのでかんちゃんと僕は起き出した。「去年は雨ばっかり降ってたけど、今年はいい天気だね」と言っていた。北海道で話した最初のライダーだった。
 30分ほどしてからひおぴーともとぴーを起こす。今日はグリーンヒルのキャンプ場でアネさんと会う約束をしているのでそこを目指す。まあ、余裕で間に合うでしょう。ひおぴーが大金を持ち走るのはいややから郵便局に行きたいと言い始めたので途中で寄っていくことにする。僕も葉書と切手が欲しかったし。
 この辺は田舎なんで、なかなか郵便局が見つからない。しかしここはやはりツアーコンダクターのやっぴーは次々と見つけていくのでした。2軒目の郵便局に行った時イラスト付きの変なハガキを買ったらそこの人が麦茶をご馳走してくれた。ちょっと前にお茶を飲んだばかりだったけど、せっかく出してくれたので一気に飲みほした。北海道の家にはなんで瓦がないの、とか聞いたら北海道ちゅーたら雪国だっせ。そんなもんあったらこわれてしまいまんがな、とほのぼのとした坂田利夫風の見事な北海道なまりで語ってくれました。(そんなわきゃねえな)来年行った時はもういっぺんここに寄っていこう。
 このあとはまたしばらく海岸沿いの道を走る。このへんから僕が先頭を走る。いやぁー、750ccと400ccの巡航速度は違うし走りにくい。先頭走ってねずみ取りにつかまるのもいややけど、この方が気分がいい。ロックシェイドがたくさんあって、ちょっと前の福井での事故を思い出すとちょっと恐いもんがあった。
 雄冬岬のあたりで綺麗な滝があって止まることにした。記念写真は撮ったけどなんちゅう名前かは忘れた。ここでかんちゃんにレベッカのカセットを借りてそれを聞きながら走る。しかしウォークマンを使ったのは今考えるとここだけやったなあ。単調な道はこれに限る、と思ったけどそれでも眠たい。ひおぴーなんかしょっちゅう居眠りしながら走ってるし。
 と、思ってたら増毛のちょっと前あたりで急にワインディングが出てきた。おい、やめてくれや。ここまで来て、こんなとこまで来て峠なんか走りたくないぞ、と心の中では思いながらも先頭を走っていたのでここは一つ、アウト・イン・アウトでスパッスパッと切り返してオレのライディングを見せつけようとしたからさぁ大変。コーナーではゆっくり走って直線で引き離してやろうと思ったけど、750ccは平気でついてくるわ、それどころかかんちゃんのVTZは余裕でついてくるわで、あー情けない。(T^T) ミラーを見ているとひおぴーがいらいらしてんのがようわかるので先に行ってくれ、と合図したら、びゅん、と走っていってついて行こうと思ったけど全然無理。その内全く(ほんまに)姿が見えなくなってしまった。はっはっは。(T^T) この時からもうすでに、
コーナーの羊・直線の狼と呼ばれるようになったのだ。そうです。僕の好きなコーナーは直線です。ほっといてくれい。(^_^;;
 この後、かんちゃんが先頭を走る。増毛の町に入って、JR増毛駅に行くことにする。この駅は高倉健の映画「駅(STATION)」の撮影に使われたところだ。ついでに言っておきますが、
「ましけ」と読みます。「ぞうもう」とか読まないように。な、ひおぴー。(^_^;;
 駅はとーぜん無人駅で、待合室にも誰もいなかった。でもむっちゃ絵になる駅で、カメラをセルフタイマーにして4人で線路の上を歩いて写真を撮ったら、僕以外なかなかカッコよく撮れた。
 増毛駅前商店街というものがあるけど、店は3軒ほどしかないのがすごかった。この後は留萌を目指す。ひおぴーがやっと大きな郵便局を見つけたけど、引き出すだけで預けることが出来ず、あきらめて昼ご飯を食べることにする。
 なんかようわからんけど僕がお好み焼きを食いたくなったのでお好み焼き屋に入った。客は誰もおらんかったけどまあまあおいしかった。ソースは水っぽいというか、どろっとしていないあっさりとした味だった。ウチのバイトの店のお好み焼きよりかは、ずっとおいしかった。食後、店の人が隣のサテンでコーヒーを一杯ずつサービスしてくれた。
 おっと、ひとつ忘れてた。この店に入る前にバイクを止めようとしたとき、ひおぴーがサイドスタンドを完全に出していなくて、立ちゴケしてしまったのだ!たいしたことないし、よかったよかった。山本大先生みたいにタンクに穴が開いたら大変やもんな。(^_^;;
 店を出てから、近くのスーパーでグリーンヒルでの夕食その他を買うことにする。お菓子、シャンプー、メモ帳、花火、フィルム、ボンカレー、缶詰ETC。今から考えると、いらんもんいっぱい買うとったなぁ。洗剤のアタックもいっぱいもらった。(ただで)
 R232を更に北上する。先頭はかんちゃんのまま。しばらくして右側にヘンな建物があった。これは花田家ニシン番屋だった。ただただ眠くて仕方がない4人はここを見学するわけでもなく、ウーロン茶を飲んで座っていた。ひおぴーは早くウチに帰りたいよーと、何べんも言っていた。これは僕もそう思ってた。北海道の西側って、本当にライダーがおらへんし、寂しい町ばっかりやもんな。でも、ひおぴーには、道東はもっとおもしろいぞーと慰めるのでした。
ニシン番屋の前でアイスクリームを売っていたのでオールドファッションバニラにトッピング乗せてちょうだいって言ったらなかったのでバニラのアイスクリームだけ食べた。おいしかった。
 ここから又、僕が先頭を走る。鬼鹿を過ぎて苫前に入る。グリーンヒルはもう少しだ。アネさんはもう来てるかなーと思いながらやっとグリーンヒルキャンプ場に着いた。草ばっかりで、人もあんまりいない寂しいところだった。アネさんはまだ来ていない。
 しばらく待っても全然来ないので、近くの上平海浜キャンプ場や羽幌スポーツ公園に行ったけど、まったくそれらしい人はいなかった。途中、可愛い中学生くらいにひおぴーが、この辺にもっとキャンプ場はないか聞いてたけど、結局グリーンヒルに戻った。
 RC30にゴロワーズのメット被ってキルスイッチでエンジンを切る変な太ったおっさんが来たけど適当にあしらった。とりあえず、テントを2つ張ってフロを探すことにした。このフロ探しがまた大変やったのよ。かんちゃんは費用を節約する為、夕食は自分で作ると言って一人だけキャンプ場に残って、後3人でフロ+夕食の為に出て行った。
 さっき、羽幌のスポーツ公園に行ったとき、確かサウナか銭湯があったので行ってみたら閉まってた。それで仕方なく鬼鹿まで行くことにしたが、往復約40kmも走ってフロに入りに行ったのもここだけやったな。
 鬼鹿温泉ていうぐらいやから、温泉がいっぱいあるのかなと思っていたら、銭湯が一軒しかなかった。それもうすぎたなーいとこだ。入ってみると番台には誰もいなかったんであとで払う事にした。服を脱いでる時に外でバイクの音がした。「KLRの音やなぁ、いやXLRかな?」「V型の音やで」とか言っていたら、なぁんと入ってきたのは今日札幌で別れた山本大先生だった。(@_@)
 この時の感動はすごかった。なんたる偶然なんだろう!いやぁ、これは3人ともびびった。しかし、山本大先生が来たことでみんながちょっと元気になってよかった。
 銭湯を出る時に小銭を持ってなかったんで、もとぴーにオレの分払っとって、と言った。店のおばちゃんが出てきて、もとぴーひおぴー山本大先生がお金を払っていたのでオレの分まで払ってくれたと思い込み、そのまま出て行ったら、もとぴーが「さあ行こう、はよ飯食いに行こう」とか言ったので、あれ?(?_?) と思い聞いてみるともとぴーはオレの分を払ってなかったのだ!ただで風呂に入ってしまった。ラッキー!ここで
極悪やっぴーと呼ばれる。(T^T)
 近くの食堂までノーヘルで行く。この時、同じグリーンヒルに泊まっていたオフの奴2人もいたような気がする。(この2人は山本大先生と一緒に来たのかもしれない)5人で夕食を食べる。
 僕はカツカレーを食べたが、山本大先生は「北海道に来たからにはイクラを食べなければならない」とここからイクラ研究家が始まったのである。カツカレーの味はまあまあだったが、どうして関西のように
スプーンでなく、フォークが出てくるのか不思議だった。店の女の子に岸和田の子がいたような気がするけど、まあどうでもいいや。
 食後、かんちゃんが怒ってるかもしれないんで急いで帰った。夜の道を120km/hぐらいで走るのは恐いし寒かった。そういや、ひおぴーはもとぴーの後ろに乗っとったからもっと恐かったやろなー。
 グリーンヒルに帰ってきて上に上がる前にジュースを買うことにして下の自販機のところにもとぴーと2人でいった。そこには高校生くらいの女の子4人がたむろしていた。自販機が虫だらけだったので
「なんじゃあこれは、虫がいっぱいやんけ!おっ!とあっ!ぶぁっ、気持ちわるう」とか、関西弁バリバリで喋ってたらえらいその子達にウケたんで、これはいけると思い、「なあなあ、花火せえへん?僕ら上のキャンプ場にいるねんけど、もっとおもしろい奴もおるし、おいでや」といっている内にひおぴーが来てみんなで上まで行くことにした。
 キャンプ場に行くとかんちゃんは待っていて「せっかく肉もらったのに〜」とちょっと怒っていた。となりで家族でキャンプしている人にジンギスカンの肉をたくさんもらったらしい。
花火をやり始めた。でっかいお買い得花火を買ったので、こりゃあ、長いことできるなーとか言ってたけど、ひおぴーが他の人のテント目掛けて花火を飛ばしてしまった後、もうやめた。夜露で湿って火もつかんようになったし。
 それからみんなで輪になって怖い話をする事になった。僕の右側、つまり山本大先生の左側に座った女の子は可愛かった。ひおぴーが暖かい雨が降ってきた話とか、僕が間縛りで起き上がれなかった話とか、落ちのある怪談が大半を占めていた。
 この後、女の子がバイクに乗りたいって言い出したので、ひおぴーのXJに、ひおぴー・女の子3人・もとぴーという5人乗りで、山本大先生のVFに女の子1人乗せて下まで走っていった。で、淋しく僕は1人で下まで歩いていった。
 下に行ったらひおぴーともとぴーは2ショットでどこかへ行ってしまったので、女の子4人と山本大先生がいるだけだった。その中の2人はまたどっかに行ってしまったので、可愛い女の子と、めがねの女の子と4人になってしまった。バイクに乗せてほしい、と言っていたので、山本大先生のVFでVFRを取りにいった。どの女の子を乗せるか、ということになって、可愛い方の女の子が「どっちを乗せたいんですか?」と僕に聞いてきたんで、「そりゃあ、当然キミだよ」と言いたかったけどよう言わんかった。「そしたら、適当に乗って」と言ったらその子はVFに乗ってしまった。(T^T) ま、いいけどね。(^_^;;
 で、めがねの子を乗せてかんちゃんのいるところまで走っていって、しばらく2人で何か喋ってたけど、全然覚えてない。だいたい高校生なんかと話題の共通点がおまへんがな。どーでもよかったしね。で、もう早く寝たかった僕は「もう遅いから帰りなさい」と下まで連れて行って、テントに戻って夜露でべたべたのテントで寝た。1時間くらいして3人とも戻ってきた。いやあ、でも一緒に写真撮るとか、名前ぐらい聞いとくんやったな。と、みんな言ってます。(^_^;;
08月06日   バイク移動距離 ?km   グリーンヒルキャンプ場→?
 朝、快晴。海が青いし、空も雲一つ無く青空。朝食は面倒なので食べず、前日海岸をずっと走ってきて塩でべたべたになったバイクを洗うことにした。途中でおっさんが何か言いにきたけどそれでもひおぴーは洗ってた。その後写真を撮って次の目的地に向けて出発した。
 始めの10kmほどは昨日風呂に行く時に走った道なので、もういやになるほど見た道だった。ここからは今までと違って、ちょっとアップダウンのある道で良かった。初山別村で天文台があったので、行き過ぎたけどUターンして戻ってくることにした。この時、立ちゴケしそうになった。天文台までの道は一直線だったので、XJ、VF、VFRは180km/hくらい出していた。初山別天文台のまわりはキャンプ場になっていて、家族連れの人がいっぱいいた。どーみてもこっちのキャンプ場の方が良かった。写真を撮った後、また北上する。
 このあたりになるとピースサインも派手になってくる。両手でするやつ、立ち上がってするやつ、シュワンツの真似をするやつ・・・とまあいろいろいますが、
サイドカウルの上に足を乗せてピースサインをして、その後キルスイッチを切ってしまい、もとぴーがぶつかりそうになったんですが、そういうことはやめてほしいですね、山本大先生。(^_^;;
 サロベツ原野が近づいてきた。豊富の方に行く為右折する。で、その後しばらくダートだ。北海道で走る初めてのダートだった。ホコリはいっぱいやわ、荷物は崩れるわで大変だった。サロベツ原野の真ん中へんにあるレストハウスで朝食。ジャガイモドックを食べたけど、あんましおいしくなかった。牛乳もスーパーで売ってるようなパックの牛乳やったし。
 で、山本大先生がここでリュックを置き去りにするが、全く気付いているはずがない。そのまま出発する。道道(
誰かみたいにみちみちと読まないように)909号に入る。ほーんとに、直線でまわりはなーんもない道だ。こういう道ではピースサインのタイミングが難しい。でも相変わらず眠気を覚ますためにハデにやっている。牛にピースするやつ(ひおぴー)ホテルに入ろうとするやつ(おれか)(^_^;;

つづく