'93 GW四国ツーリング

機関誌 Vol.09 39〜41ページ

<れーこさん&FZX>


四国は私の、いや日本の心のふるさとです。今回で3度目になる四国ツーリングは昨年に引き続いて新緑まぶしい、そしてカツオのたたきがおいしいGWに行いました。いつもお世話になっているやっぴーの御要望もあったので、要点だけですがレポートにまとめました。

 1. 「ZX-10知らん?」神戸のバイク便兄ちゃん
 2. 自転車&立ちゴケ注意!松山ライダーハウス
 3. 偶然をよそおう三島キャンプ場(四万十川)
 4. 涙の徳島港
 5. れーこのちょっといわせてよー
1. 「ZX-10知らん?」神戸のバイク便兄ちゃん
 出発して二日目、私は小豆島フェリー乗り場(姫路)を目指していました。名古屋から西ノ宮までの高速走行でつかれたのでのろのろのR2をすりぬけもせず走っていると、一台のオフ車が横付けし、「横浜から来たん?」と話しかけてきました。よく見るとバイク便ではありませんか。バイク便の人に声をかけられたのは初めてだったのでうれしくなりました。お昼をご一緒する事になり、バイクを止めるとFZXをしげしげと眺め、「なんでこんな不人気車にしたん?」。君、わかってない。ま、それはおいといて「らいらっく・・・?俺のアパートにもおるで。ZX-10のってるヤツ知らん?」知らない。らいらっくの話はそこでとぎれましたが、らいらっくステッカーが目にとまって頂けてよかったな。
2. 自転車&立ちゴケ注意!松山ライダーハウス
 さてその二日後は午後から降水確率100%というあいにくのお天気で、中野一号(と呼ばせてもらいます)と、がんちゃん(このとき初対面)とで佐田岬でキャンプの予定でしたが急遽松山ライダーハウスに宿泊する事になったのでした。道後温泉の前までお出迎え付き!ここは一部屋1万円なので一泊約330円で、とっても経済的。しかも近所には松山名物みかんパンを売っているおいしいパン屋さんもあるんですよ。夕食は元シェフである中野一号の手料理です。関西人でなくてもエー味だしとんのーと言ってしまいます。
 しかしこのライダーハウスには危険もあります。それは松山の商店街に行く自転車です。ここでは「あ〜ぶつかる」といっている余裕はありません。がんちゃんから轢かれそうになった話を聞いたその直後、買い出しに出かけた私と中野一号もあやうく、という目にあったのでした。
 難を逃れたようにみえた我々でしたが、次の日あっけなく立ちゴケる中野一号。エー味だしとんのー。
 あ、それから、ここで「ZX-10乗ってる人ってだあれ?」と尋ねると「明日そいつ来んねん」いやあ、偶然でびっくりしました。かんちゃんの誘導でそうじ君とお連れの方がここにやってきました。みんなで道後温泉に行ったんだよ。その後、楽しくツーリングできましたか?
3. 偶然をよそおう三島キャンプ場(四万十川)
 松山ライダーハウスの二日後、”ON&OFF”でよいと聞いた三島キャンプ場にいました。お昼過ぎに着いたのでテントを張り、荷物を下ろしてR439で中村市まで降り(噂では聞いていたが、大変恐ろしい道)、四万十川をゆっくり眺めながら北上し、買い出しをすませて帰ってきました。来た時はバイクは一台もいなかったのに増えたなー、黄色いオフ車もいるなー、あら、珍しいCB50000・・・かんちゃんとがんちゃんではありませんか。「いやあ奇遇ですねえ」といいながら再会を果たした我々でした。”ON&OFF”のおっちゃんに聞いて来てくれたそうです。カヌーのオートキャンパーが多いキャンプ場で、ちょっと浮くかなあと思ってたのでとても心強かったです。
4. 涙の徳島港
 四万十川の次の日から再び天気は崩れ、ユース泊を余儀なくされてしまいました。でも最近のユースはビールの自販機が置いてあったり、随分よくなっているんですねえ。面白い人々にも会えて、今回は当たりでした。
 最後の日は徳島YHでしたが、感じのいい所でしたよ。朝早めに出発し、眉山パークウェイを上がると激しかった雨できれいに流された空気が漂っていました。徳島のフェリーターミナルには中野一号がお見送りに来てくれました。「どこまでいくんですかー」「東京」「まあ、急がんと、のんびりいってくださいねえ」ライラックの人々はフェリーに乗る時いっつもそんなことばっかり言ってんだろうなあ。
5. れーこのちょっといわせてよー
 オンネトーでやっぴーもとぴーに出会ってから早2年、今年もあの季節がやってきました。らいらっくの皆さんも再び北の大地を目指すのでしょう。昨夏、帰りのフェリー(釧路〜東京 サブリナ号)で酒盛りして団結し、「では我々も”TEAM SABRINA”を作ろう」と言った仲間がいます。みんなソロなのでツーリングは滅多にしませんが、誰かの部屋に集まってたこ焼き作ったり池田町民還元ワイン飲んだりしています。
 たくさん一人旅をし、いろんな人に出会ってきましたが、長く付き合っていけるのはそんなに多くないはずです。らいらっくの人々はそういう意味ではとっても幸せだと思いますよ。何にも代え難い財産ですね。
 今年も素晴らしい出会いがあるといいですね。