〜冬来たりなば 春唐辛子〜
ちょっと辛めの北海道 Ver.4

機関誌 Vol.07 79〜84ページ

<かんちゃん>


性懲りもなく、又北海道に行ってきました。とにかく寒かったのです。詳細はそのうち何かの雑誌等でご覧になると思いますのでダイジェスト版でお楽しみ下さい。
〜いきなり雨〜
4月24日(金) 曇りのち雨
 会社から帰り、荷物をまとめていると結構時間がかかり、出発は7時になってしまった。雨もどうやら上がり、なんとか舞鶴港までもちそうだ。XLRに荷物を積み(やっぴーが見たら節操のない積み方と言うだろう)デロデロと発進。近畿道、中国道と順調に走り、舞鶴道に入る頃には星も見え始めていた。いつもの西紀SAに寄って休憩し、終点の舞鶴ICで降りた。と、その時雨がポツリ、ポツリと落ちてきた。まじ?すぐに止むだろう、ととりあえず買い出しのためコンビニに入り出てくると、なんと雨はダダ降りに変わっていた・・・4度目で初めての雨であった。出鼻をくじかれたが仕方がない。カッパを着込んでどうにか9時半に港に到着した。さすがにこんな時期、バイクで行くバカ共はいないだろうと思っていたら、20台くらいバカがいた。でもさすがに女の子はいなかった。(野郎連れは1人いたようだが・・・)
 そそくさとバイクを積んで(もちろんフェリーはらいらっくだ)ガラガラの二等席に陣取った。夏ならライダーだらけなのであろうが、さすがに時期が時期だけに隣はおっちゃんであった。早々に寝ることにする。
〜写真=0枚〜
4月25日(土) 晴れ
 10時頃に目が覚めた。どうやら晴れているようだ。さって、甲板に出てみようかな、と立ち上がったところ、いきなりふらついた。えっ?そう、船が揺れているのだ。ちょっと待てよ。おい。かなり揺れている。こりゃかなわん。風呂に入ってそうそうに昼寝をすることにした。夕方になってようやく揺れもおさまり、気分もよくなったのでリッチにレストランで食事としゃれこんだあとはラウンジで映画をやっていたのでそれを見て10時にはまたまた寝る。そう、今日は写真を一枚も撮っていないのであった。
〜晴れたり曇ったり山貴降ったり〜
4月26日(日) 晴れのち雪
 予定通りに4時に小樽港にらいらっくは入港した。さすがに北国らしく、もうほのかに明るい。いきなりびっくり。小樽の山々は雪化粧しているのだ。外に出るとさすがに寒い。鬼のような厚着をして、さあ、出発!と意気込んだのもほんの10分であった。XLRをデロデロと走らせていると、とあるGSに温度計があった。ん?3℃か。まあまあじゃん・・・とよく見れば-3℃じゃあーりませんか。あっという間に手足の感覚はなくなり、気分はもう修行僧。上陸初日にして行き倒れか?とにかく日が昇るまで走るのはやめようと、札幌駅に飛び込んで休憩。すると今度は猛烈に腹が減る。しかたない、どっか食事のできるとこ、と再び走りロイヤルホストに駆け込み朝食。ああ生き返った。まだ7時だ。
 再び寒風吹きすさむ中、走り始める。悲別駅に寄って一直線に富良野へ。富良野の山々はまだ一面の銀世界。2年ぶりの八幡の丘に行く。夏は草が延びているのだが、今の時期は芝のように短く刈り込んであり、まるでゴルフ場のようだった。写真をお約束通り撮りまくって昼食はフォーシーズンでとる。マスターは昼から天気がくずれるよ、と言ってくれたので早めに出発した。寒いのですでにカッパは着用してある。富良野の直線道路をぶっとび、白銀の十勝岳に登る。まだあちこちに残雪があり、日陰では道に雪が残っていた。慎重に走っているとそのうち空からなにやら白いものが・・・雪だ・・・それもだんだんと吹雪いてきて、十勝岳に着く頃には前が見えないくらいになっていた。さすがにみんなびっくりしていたようだった。(スキーしてるんだもんなあ・・・)雪の中、露天につかり一息ついて下山開始。
 美馬牛までくると小雨がぱらついた。薄曇りの美瑛をぬけ拓真館へ。やっぴーに頼まれていた絵葉書を買い、としえちゃんの分もしっかりと買って、旭川のれいちゃん家目指して又、XLRは走り始める。それにしても寒い・・・てな具合に6時にれいちゃん家に着き、晩ご飯をごちそうになってくつろぐのであった。

本日の走行 338km
〜水が出ない!!〜
4月27日(月) 晴れ
 雨音で目が覚めた。れいちゃんの「ゆっくりしていっていいよ」の言葉に甘え、9時まで寝ていた。荷物をまとめて出発する頃には青空が見え始めていた。俺は晴れ男だ。うーん、女の子(といっても人のものであるが)に見送られて出発するのはいつだって気持ちいい。R39を南下し、一路層雲峡へ。三国峠は除雪して通れるらしいので一気に糖平まで行ってしまおう。一人だとほとんど休憩も無しで走ってしまうのが悪い癖である。銀河の滝で写真を撮って、ちょこっと休憩して大雪湖へ向かう。
 おお!まだ湖は氷結しているではないか!!山は白銀だし、まさに冬。日差しは弱々しいのだが、目にはまぶしい。車もバイクもまったくこない。貸し切りの道を走る走る。やがて道はお約束のダートに変わった。が、3年前よりはるかに舗装が進んでいた。おそらく今年内には全面舗装になるだろう。ちょっぴり悲しい気分だ。三国峠で休憩。うーん、空気が澄んでいてうまい。峠をちょっと下がったところでいい風景があったのでバイクを止めて写真を撮る。あとは糖平まで下るだけ。廃線になった鉄橋が何本も見え隠れしながら木漏れ日の中をXLRは走る。糖平までくるとかなり暖かく(といっても十分寒いのではあるが)なった。然別湖へ進路をとる。峠のワインディングを満喫して然別湖へ・・・おっとまたまた湖は凍結しているではないか。こりゃ寒い訳だ。あとはお決まりの菅野温泉へ向かってまっしぐら、である。中野一号の言う荒れたワダチのダートを走りキャンプ場まで行くと当然誰もテントなど張っている訳がない。露天風呂に飛び込みくつろいでいると夫婦がやってきて、世間話にふけこんでいるうちに4時になっていた。さあ、寂しいけどしゃーない、テントでも張ろう。その前に米を水につけておこうと、蛇口をひねると水が出ない。ん?おかしい。トイレはどうだろう、と蛇口をひねる。でない・・・おかしい。ふと張り紙が目に入った。
「7月1日よりオープンします」
 なにー!!さすがにまいった。せっかく降ろした荷物を積み直した。キャンプはパスである。とにかく人気のあるところまで戻ろう、とダートを引き返す。鹿追まで戻ってYHのハンドブックをめくるとすぐ近くにユースがあるではないか。よし、そうするべ。早々に予約し、YHに飛び込んだのが5時半。今日の泊まりは私を入れて野郎3人、内一人はBAJAに乗る外人であった。ここは綺麗でGOODですぜ。

本日の走行 233km
〜多和平は・・・恐かった〜
4月28日(火) 晴れのち雪
 サホロYHは和室(YHで和室は珍しい)だったのでぐっすり眠れた。みんな、といってもペアレントをいれて4人なのだが、お約束の記念写真。変な外人さんは今日も露天風呂めぐりだーと言って出発した。私も9時に出発する。帯広まで1時間くらいだ。まっすぐ郵便局に行き、絵はがきを出す。そしてはるにれの木に寄ってみたが、なんと葉が一枚もない!!むちゃくちゃ寂しい木であった。今日は結構距離があるのでそうそうに立ち去る。次は道東スーパー林道だ。留真温泉側から入る。雪が残って走れないかな、なんてYHで言ってたが、全然雪はなく、マジでフラットなダート、快適に土煙を上げて、ときどき鹿やキツネの姿を見ながら山の間を縫うように走った。ところが、である。20kmばかり走ったであろうか。突然山中にゲートが出てきたのである。なんでこんなところから封鎖なの?全長70kmの林道でまだ残りがあるとはいえ、とても引き返す気にはなれず、ゲートの強行突破を敢行した。雪もないし、崖くずれもないのになっとくいかんわー・・・
 アッ!という間に林道w走りきってしまった。途中ゲートを3つ強行突破し、営林所のおっさんにバッタリ出会って怒られるかな、と思ったが何も言われなかってラッキー!
 しかしさすがにダートは時間を食う。もう3時である。釧路湿原の宮島岬はパスして直接多和平まで行くことにした。てな訳で5時に多和平現着した。寒いけど馬鹿野郎キャンプアーが2、3人はいるだろうとタカをくくっていたのだが、誰もいるわけがない。他の観光客もおらず、夕闇せまる多和平に私は一人残されてしまった。恐い、恐すぎる・・・テントは張るには張ったがあの闇の中でさすがに寝る気はおきず、売店の電気をつけっぱなしにし、内側から鍵をかけて寝ることにした。かなり疲れているのに眠気がこない。恐怖におののきながら一人寂しくひたすら夜が明けるのを待つのであった・・・

本日の走行 334km
〜知床はやはり・・・雪〜
4月29日(水) 雨のち雪
 4時頃から明るくなってきた。明るくなればこっちのものである誰も来ない内に荷物をまとめ、いつでも出発できる体制にして朝食にした。としえちゃんに水を頼まれていたが、もう一度は来るだろうし、荷物になるので後回しにする。やがて外は霧が細かい雨に変わっていた。雪でないだけましか。9時に多和平を後にする。連日の雪や雨中走行がたたり、チェーンがガラガラ言い始めた。こりゃやばいぞ・・・とにかくバイク屋に行ってオイルを買わねば、と思いながら走っていると丁度中標津でウイングショップを発見。飛び込んだ。するといきなりゆっくりしていってしょ、とコーヒーはくれるわ、ステッカーはくれるわ、世間話にふけこんで、チェーンオイル1本で2時間も居座ってしまった。道東でバイク屋に用事がある方は中標津の「バム金沢」さんへどうぞ。さて、重い腰を上げて昨日開通した知床峠へ走る。
 が、途中から雨はだんだん雪に変わってきた。こりゃたまらん。知床峠はパス!川北温泉に行くことにした。が、このダートが除雪していないダートで、雪はばんばんあるわ、熊出没の看板はあるわ、デインジャラスなダートだった。温泉でようやく血の気を取り戻したまではよいが、斜里まで走った頃には息も絶え絶えの姿になっていた。こりゃもうだめだ。と、小清水のYHを予約し、3時にYHに入ってストーブに当たるのであった。本日の宿泊客は男3人、女1人。唯一の女の子の睦子さんはのりこ姉さんぽくて(やはり彼女と同じく41年であった)話が盛り上がるのだった。ちゃんちゃん。

本日の走行 147km
〜連泊も楽し〜
4月30日(木) 晴れときどき曇り 最高気温3℃
 今日は天気が良さそうだ。いきおい良く外に出た瞬間、刺すような風が身にしみた。「寒い」・・・いきなり走るのをやめて、小清水YHに連泊して午前中はバードウォッチングに行くことにした。もちろん女の子が行くから・・・というのが理由である。優柔不断の私。寒いよー、といいながら4人でオホーツク村の原生林を双眼鏡片手に歩き回る。幸運にも私はアカゲラをウォッチ出来た。綺麗な赤い色をしたキツツキであった。JRER女の子が1時の快速しれとこで網走に行くので駅前のお店で昼ご飯を食べ、更にクソ寒いのにパフェまで食べてしまった。1:22分、彼女を見送って(もちろん周囲の視線をものともせず、さらばーと歌ったのは言うまでもない)
 駅前にあるオホーツク村の事務所兼お土産やさんでとしえちゃんのお土産を買う。そんなこんなでYHに戻ったのが3時くらい。今日は男5人、女3人の8人だそうだ。女の子は1時にお見送りをした汽車で入れ替わりに来た子だった。京都から来た内田さんが僕好みでちょっと可愛かったかな。後の二人が、コテコテの関西人でしかも一人は寮の近所だった。夜は夜で恒例のジュースを賭けたUNO大会だったのだが、この女2人組にいいように集中砲火を浴び、最後には
  「このアマー!!」
と絶叫していたのだった。おまえら、おもろすぎるで。

本日の走行 0km
〜屈斜路湖は今日も雪だった・・・〜
5月1日(金) 雪のち晴れ
 今日こそは走るぞ、と朝から気合いを入れ、関西2人組を罵声で見送って自分も9時に小清水を後にした。今日は摩周湖YHに宿を取ってあるので距離もそんなになく、まあゆっくりした行程である。小清水から東藻琴に抜けて、小清水峠から設計の屈斜路湖を眺めようと計画していたのだが、峠の頂上がどんより曇っている。やがて心配した通り、空から粒が落ちてくる。80kmで走っているのに落下してくる粒の動きがはっきり見える。おっ?俺の動体視力もたいしたもんだ、とほくそえんでいたがなんだかヘン。止まってカッパを着ようとスピードを落とすと、今まで雨であったと思っていた粒が、雪であることにようやく気が付いた・・・マジ?
 てな訳で峠の頂上に着く頃はすっかり吹雪いてしまい、雪の彼方に屈斜路湖がかすんで見えるのみであった。くそ。とにかく温まろう、そう思って峠を下りてコタンの露天風呂に直行した。この頃になるとどうやら雪も上がり、晴れ間も覗いてきた。貸し切りの露天風呂に浸かっていい気持ち。さすがに時期だけに女の子など当然いるワケがない。夏なら水着でも女の子は必ずいるんだろうけどね。芯まで温まったところで和琴へ向かった。夏はキャンパーで賑わう和琴もほとんど人影はなく、ひっそりとしていた。例の職人さんは7月からの登場だそうで、おちゃん一人で店をやっていた。ちゃんと覚えてくれているので嬉しいですね。和琴から美幌を見ると晴れていたので登ることにした。さすがに観光地なのでこんな時期にもバスがたくさんいた。半袖ミニスカのガイドさんがむっちゃ寒そう(当たり前か)にしているのを見てほほえましくなってしまう。写真を撮って今度が津別に上がることにした。が、入口まで来てがっくり。ゲートが閉まっているのだ。だが横には強行突破していった跡があったので負けじと突破した。なんでゲートがしまっとんかいの、と走っているとやがて道が雪に埋まっている。日陰だからしゃーないか、と走っているとそのうち完全に雪道になった。これは無理だ、とUターンをしようとしたがなんとスタックしてしまった。更に出ようと進むとどんどん谷側の方にはまってゆき、にっちもさっちもいかなくなってしまった。マジかいやー・・・
 途方に暮れていると丁度営林所の車が巡回にくるではないか。怒られるかな、と思いきや、笑いながら助けてくれた。これも愛媛ナンバーのおかげであろう。九死に一生を得た私はそうそうに津別を後にしてYHに飛び込んだ。2時半である。ほっと一息ついてコタツに入り、温まったところで摩周湖へ出撃。いやあ、今回も綺麗に見えました。私の前途は真っ暗である。十分風景を堪能し、YHに戻る。ここのYHはポイント高い!夕食はディナー(マジで)だし、布団は羽毛で全部屋冷暖房完備にTVはあるし、風呂も広い。で、談話室で話しをしていたのだが、北海道初めてのJRERが多く、過去のとんでもない話しとかおもしろい話しをしているとギャラリーが集まってきて教祖様になりかけてしまった。ここで私は「温泉兄ちゃん」と呼ばれる。そんな中、有志が集まって早朝の摩周湖日の出ツアーに行こうと言うことになった。出発は午前3時。車がたりんなーと言っていたら横浜の女の子2人が車出すよーと言ってくれて万事整った。この二人については又後で述べることにして、とにかく寝よう。

本日の走行 216km
〜かんちゃんの一番長い日〜
5月2日(土) 曇りのち晴れ
 3時半ちょうどに起こされた。ロビーにはみんな集合していた。10数名で日の出ツアーである。例の二人の女の子が「暖機してくるね」と外へ出るなりいきなり戻ってきて言った「雪、つもってるよ」・・・
 なんと新雪が3cmは積もっているだろうか。マジかいや。幸い、ランクルとサーフが行くので先頭を走ってもらい、その後を乗用車2台が走ることにする。配車だが当然私はその女の子二人の車に乗せてもらったのだが、まあおもしろい子達で、まるでやっぴーともとぴーを見るような思いだ。(普通、名前に”摩周湖の美女その1・その2”なんて書かんわな)行きも帰りも爆笑させてもらった。えっ?日の出はって?そんなのいいじゃあーりませんか。帰ったらまだ6時。トビーでストーブに当たり、7時に隣の牧場に乳搾りを見に行った。とにかく朝が早いから一日が長い。8時には出発準備が整ってしまった。彼女たちは帯広まで行くのでいつもので見送って、自分は9時に出発した。JRERと1時に釧路湿原で待ち合わせをしているのでのんびり行ける。まず、多和平に行って水を汲んだ。そして宮島岬へ行こうと時計を見るとちょっと時間が押し気味なので夏に取っておくことにし、湿原横断道路を通ってコッタロへ向かう。一昨年はCBだったが、今回はXLRなので楽勝だ。それにしても草が枯れて寂しいったらありゃしない。結局横断道路では動物は一匹も出てこなかった。寒いから当たり前か。国道に出てすぐ今度は細岡展望台のダートへ。ここもかなり舗装が進んでおり、3年前とはだいぶ様相が違っていた。あっという間に細岡に到着。下の湿原までXLRを乗り入れて待つ。12時半過ぎの快速しれとこで待ち合わせしていた兄ちゃん到着。偶然にも一昨日小清水で一緒だったおっちゃんもいて3人で湿原の写真を撮ったり、列車小僧と化していた。
 2時を回り、そろそろ急がないと宿までたどり着けなくなりそうだ。彼らに見送られて細岡を後にする。釧路も素通りし、阿寒横断道路を通って阿寒湖に着いたのが4時過ぎ。オンネトーもパスし、カネラン峠でショートカットして5時過ぎ夢舎到着。GWなので知った人が何人もいる。おっと、ここに吊ってあるのは昨年俺が忘れて帰ったカッパではないか。れいちゃんはダンナさんと一緒にヘルパーしてるし、やっぴーの写真やもとぴーの青切符は貼ってあるし。いろいろあって今日は疲れたよ。全く。

本日の走行 270km
〜やはり最後も由貴〜
5月3日(日) 晴れ一時雪
 昨日もダイ・ハードだったが、今日もハードそうである。ま、今日は帯広の六花亭でお土産を買うだけであとはノン・ストップなのである面は楽である。
 9時にみんなに見送られて出発。連休真っ最中なので足寄の辺りで阿寒湖方面に行く車がごったがえしていたが、バイクは大丈夫さ!(松雪泰子風に)11時には帯広に着き、六花亭でケーキをパクつきお土産の丸正バターサンドを買っていると昨日摩周湖YHで一緒だった相撲取りみたいな体型のお兄さんとばったり再会。いやー、奇遇ですねーとだべっているとなんか見覚えのある女の子二人。あっ!摩周湖の美女二人組(と思っているのは本人達のみ)ではないか。今日はえりもYHまで行くという。くそー、あと一日予定があれば絶対ついていってるのに・・・。
 名残はちきねど、彼女たちを見送って自分も腹がおきたところで小樽に向けて出発!
 晴れ上がった帯広平野を快調にXLRは走る。日勝峠から平野が一望できた。が、しかしである。峠の頂上は真っ白なのだ。こりゃ、どうひいき目に見たって雪だ。カッパを着込み走り始めるとものの2kmも行かないうちに吹雪のど真ん中に突入するではあーりませんか。雪がシールドにへばりつき、視界は極端に悪くなってくる。何度も危ない思いをしながら峠を下ると下の日高町では晴れているではないか。頭くるわ。そのままカッパを着て札幌を抜けて小樽に入った。小さな旅の博物館はいっぱいだったので港近くの小樽YHに宿は取ってあった。明日は楽である。YHに着くと摩周湖YH日の出ツアーでサーフを除雪車にしてくれた京都の兄さんと再会。ま、明日の船ってのは聞いていたから予想はしてたけどね。ちゃっかり車に乗せて貰って野郎二人で夜の小樽運河ツアーを敢行。寂しいぞ。としえちゃんにラブコールして寝る。

本日の走行 394km
〜ま、こんなもんでしょう〜
5月4日(月) 晴れ
朝食をとってゆっくり出発する。ここのYHは今イチでした。やはり当たりはずれはあるものです。切符はすでに乗車券に替えてあるのですぐにフェリーゆうかりに乗り込んだ。YHで一緒だったGPZ氏と席を陣取る。帰りはさすがに連休のライダーが一斉に帰ると見えて一杯である。しかし時期だけに女の子はやはり、当然いなかった。ひなたぼっこをするにはちょっと寒いし、部屋でごろごろして一日が暮れる。
5月5日(火) 晴れ
 隣のアベックがいちゃついて眠れなかった。おまえら、二等でそこまでするか?昼前くらいから陸地が見え始め、気温も上昇しひなたぼっこに最高のシチュエーションとなる。アイスクリームを食べながら、今このツーレポを(といっても要点だけだが)記している。
 4時に敦賀港に入港。一緒に騒いだ3人と写真を撮って別れる。旅の終わりはいつだってほろ苦い。さあ、としえちゃんとこに寄ってお土産と多和平の水を届けねば。高速をXLRでゆっくり走る。米原の手前で渋滞していたのですり抜けをしていたら目の前でバイクが捕まっていた。身代わり地蔵。7時には着く、といっていたがちょっと無理みたい。遅れるとTELを入れて疲れた体とバイクに鞭を打つ。としえちゃんところでご飯をご馳走になって、寮に帰ったのが11時。あー疲れた。今度は夏の北海道 in CBR750F編でお会いしましょう。

本日の走行 190km