趣味講座・鉄道 Part-Ⅰ

機関誌 Vol.07 43~48ページ

<王将男>


ペンネーム EF66-901

 皆さんこんにちは。今回の渡しの自由投稿は”趣味講座・鉄道 Part-1”に決定しました。いままでの”無線講座”と違い、興味のない人には全く面白くないと思いますが、あえて挑戦してみたいと思います。
 それでは、初のシリーズ物になるか・・・?始まります。


 皆さんは一度は鉄道を利用された事があると思います。通勤、通学、旅行や遊びに行くときなどに色々な方法で利用された事と思います。しかし皆さんが言う電車にも色々な意味や形態の違いなどがあり、ここで簡単な説明をいたしましょう。

 大阪ではよく見かける環状線・片町線の103系オレンジや快速用として最近増発されていてコマーシャルにも出ている221系等近郊型電車、東京駅から成田空港にアクセスしている253系急行型電車、L特急の愛称で呼ばれる雷鳥・白鳥等の485系や寝台や客車としても使用でき、シュプール号にも使用されている583系等の特急型電車といった具合にあります。
 電車の横の部分に「モハ103-1023」とか「クハ117-1」という風な文字を見た事がある人もいますが、この意味といいますと


  1 車両の種別を表す記号
     クモ=制御電動車  モ=中間電動車  ク=制御車  サ=付随車

  2 使用目的を表す記号
     ロ=グリーン車  ハ=普通車  シ=食堂車  ネ=寝台車  ヤ=試験車

  3 電気方式
     1~3=直流  4~6=交直流  7~8=交流

  4 形式種別
     0~2=通勤・近郊型  5~7=急行型  8=特急型  9=特殊車

  5 設計の順序

  6 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)

 という風な意味を各々に持っています。

 それではいくつかの例を挙げてみましょう。

  ☆ モハ115-2315 115系近郊型直流中間電動普通車2000番台
  ☆ サロネ583-25 583系特急型交直流付随A寝台車
  ☆ クロ381-1 381系特急型直流制御グリーン車
  ☆ サシ165-34 165系急行型交直流付随食堂車
  ☆ クモヤ193-3 193系特殊型直流制御電動試験車

 こういった種類分けは電車だけでなく、新幹線・客車・電気機関車・ディーゼル機関車・ディーゼルカー・貨車にもあり、別の型式も次に載せていきます。



 ● 車両の型式記号(新幹線)

12

  1 系列を表す数字(ただし”0”は書かない)

  2 使用目的を表す数字
     1=グリーン車  2=普通車  3=食堂車(ビュッフェ車も含む)
     4=グリーン車(二階建て)   5=食堂車(二階建て)

  3 運転室による分類
     1=パンダグラフなし制御電動車 2=パンダグラフ付き制御電動車
     3=制御車           4=制御車
     5=パンダグラフなし中間電動車 6=パンダグラフ付き中間電動車
     7=パンダグラフ付き中間電動車 8=付随車
     9=付随車

  4 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)


 ● 車両の型式記号(客車)

ハネフ 25 500

  1 自重(自車重量)を表す記号
     ナ=27.5トン以上32.5トン未満
     オ=32.5トン以上37.5トン未満
     ス=37.5トン以上42.5トン未満
     マ=42.5トン以上47.5トン未満
     カ=47.5トン以上

  2 使用目的を表す数字
     ロネ=A寝台車  ハネ=B寝台車  ロ=グリーン車  ハ=普通車
     シ=食堂車  ユ=郵便車  ニ=荷物車  フ=車掌車・車掌弁のある車両

  3 型式番号

  4 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)


 ● 車両の型式記号(ディーゼル機関車)

15 26

  1 Diesel(ディーゼル)の頭文字の”D”

  2 動力軸数
     D=4軸  E=5軸

  3 型式番号
     10~49=最高速度が85km/h未満
     50~89=最高速度が85km/h以上
     90~99=試作車

  4 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)


 ● 車両の型式記号(電気機関車)

66 108

  1 Electio(電気)の頭文字の”E”

  2 動力軸数
     D=4軸  F=6軸

  3 型式番号
     10~29=最高速度が85km/h未満の直流
     30~39=最高速度が85km/h未満の交直流
     40~49=最高速度が85km/h未満の交流
     50~69=最高速度が85km/h以上の直流
     70~79=最高速度が85km/h以上の交直流
     80~89=最高速度が85km/h以上の交流
     90~99=試作車

  4 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)


 ● 車両の型式記号(ディーゼルカー)

26

  1 車両の種別を表す記号
     キ=エンジン付車両  キサ=付随車

  2 使用目的を表す記号
     ロ=グリーン車  ハ=普通車  シ=食堂車 ユ=郵便車

  3 エンジン方式
     1~4=小馬力エンジン一台付  5=小馬力エンジン2台付
     6~7=大馬力エンジン  8=特急型  9=特殊車

  3 運転室による分類
     0~4=両側に運転室のあるもの(特急型のぞく)
     5~9=片側に運転室があるか、運転室のないもの

  4 製造番号(百ケタ、千ケタを加えて区別する事もある)


 以上がほとんどのものにあてはまりますので、乗るときに横を見て自分で調べてみても面白いでしょうし、これから同じ乗るにしても今までと見方が変わるかも?

 それでは次のページで今までの復習としてどういう編成例があるか、大阪近郊で実際に走っている列車を例に挙げます。


※大阪環状線

 103系オレンジが使用されているが、最近は関西線に使用されているグリーンも見ますし、奈良行き快速の221系やスーパーくろしお等の381系も走っています。ここでは103系オレンジと快速に使用している221系の編成を挙げます。

 ☆103系オレンジ

 103系の編成例は、

  

 このほかにもクハ同士の連結や複数の色が混じった編成や、クハ(先頭)にパンダグラフの付いた
 ”クモハ”等や、101系からの改造でクーラー無し等の滅多に見られない編成もありますので同
 じ様で全く違う編成もあります。

 環状線は8両編成が基本ですので、

  

 が、ほとんどですが、私は下の編成をよく見ます。

 ☆221系

 大阪環状線では大和路快速に使用されており、最近はその数を増やして東海道本線や関西線でもよく
 見かけます。
 大和路快速は当初6両編成でしたが、最近は8両編成も見られます。

  

 この編成は基本を基にしていますので、実際の物とは異なります。


※東海道本線・片町線・阪和線・関西線・福知山線

 ここでは103系が全線で使用されており、その後継機である201系、205系、普通から快速まで使用されている113系、115系、117系、207系、211系等の近郊型電車も使用されており、103系の編成例とよく似ている。

☆東海道本線

 103系・201系ブルー、205系関西色、113系、115系塗装変更、117系、117系福
 知山色、221系等の近郊電車のほとんどを見ることのできる線です。この他にも色々な列車が通る
 ため、私がよくビデオを持って撮りに行っています。

☆片町線

 103系オレンジ、207系とオーソドックスですが、京橋-鴫野間から放出にかけて百済に行く貨
 物列車が走りますし、徳庵にある近畿車両から出来上がった電車が運が良ければ見れます。
 特に207系は同じ番号が関東にもありますが、この片町線の物とは異なりますし、そしてこの20
 7系は片福連絡線路用に造られた電車です。

☆阪和線

 103系ブルー、205系関西色、113系阪和線色等があります。ここは自分も見に行きません。
 まぁ、観たいと言えば少なくなった113系阪和線色ぐらいでしょう。

☆関西線

 103系グリーン、221系等があります。
 ここにかんしては103系のバリエーションの多さくらいで、後は別に是といった物はありません。

☆福知山線

 103系イエロー、115系塗装変更、117系福知山色等があります。
 関西で103系イエローだけの編成を見れる線です。
 後は、山陰本線に出るディーゼル車・ディーゼル機関車を見ることができます。


この他にも色々な線が関西にはありますが、取り合えず私が見に行っている線で話しを進めましたが、是から次回にかけて色々な場所の列車を見ていきます。
また、新しい情報等を盛り込んで次回は今回を更に上回る作品にしていきますので、ご期待下さい。

最後に”大阪近郊”での敢行スポットを書きます。


◎ 列車観戦スポット

○淀川(東海道本線)

 ここは、近郊型・特急型・寝台車・貨物列車・臨時列車・ジョイフルトレインなどの様々な列車を観ることが出来ます。そして、100m程度離れた場所にオフロードの練習場があり、バイクに乗っていない間は列車も観れるという一石二鳥の場所です。

○神崎川(東海道本線)

 淀川から比べると列車本数は少ないが、至近距離まで行ける。

○吹田機関区(東海道本線)

 その名の通り、EF66を始めとする電気機関車やDD51などのディーゼル機関車の基地でもあり、東海道・福知山線の列車も配属されている。貨物列車も待機していることも有ります。そして路線本数も他と比べると多く、その中にぽつんとEF66-100番台なんかが有ると感激ものです。しかしどちらかというと機関車を目的として行く方が良く、JR九州、東海、東日本等の所属機も観られるし、網越しの数メートルで観られるのが良い。

○宮原客車区(東海道本線)

 吹田機関区が機関車の宝庫なら、この宮原客車区は電車・客車の宝庫である。
 ここにはトワイライトエクスプレス・サロンカーなにわ等の他では観られない客車や、福知山線大阪終着列車の待機場所としてやその他の大阪止まりの列車の待機場所としても使用されており、季節列車のシュプール号(12系客車改造)や、私達もお世話になった”モトトレイン日本海”のバイクを積む”マニ50”改造型や、12系等の客車や今では数も少なくなった20系寝台車やここで多く観られる24系寝台車や、それをけん引きするためのEF81・EF81トワイライトエキスプレスカラーや電気機関車の標準型のEF65PF型や客車の入れ替え作業をするDE10等があります。
 吹田機関区から比べると多種の列車を観ることが出来、全体的に近くで観られることが出来ます。

 まだまだ他にもいい場所がありますが、次回と言うことでこの辺で置いておきます。

●次号以降の予告

  趣味講座・鉄道 Part-Ⅱ  北海道の列車・EF66のすべて
  趣味講座・鉄道 Part-Ⅲ  貨物列車の現状・梅小路機関区の見学報告
  趣味講座・鉄道 Part-Ⅳ  続 関西近郊の列車
  趣味講座・鉄道 Part-Ⅴ  タイトル未定
を予定しておりますが、内容変更もあり得ますのでご了承下さい。

それでは次回作”趣味講座・鉄道 Part-Ⅱ 北海道の列車・EF66のすべて”でお逢いする日まで!

今年も北海道に行くなら”日本海”で行く EF66-101