やっぴー・もとぴー・みぞみぞの

ぽんしょんスキーツアー

機関誌 Vol.07 35〜38ページ

<みぞみぞ>


インストラクター みぞみぞ
生徒 やっぴー
もとぴー
● インストラクターのあいさつ ●
みなさん、こんにちは。今回はやっぴーともとぴーが私の働いているペンションに遊びに来たいという事で、去る3月4日〜6日まで特別にスキー教室を開きました。みなさんもご存じかと思いますが、私は今シーズンで3年目の山ごもりで、スキーのなにがしも少しは分かってきたと自負しております。といっても人に教えるというのはまだまだ未熟な私ですが、精一杯やってみました。3日間のスキー教室でしたが、なにかをつかんでくれれば幸いです。
3月4日(水)
早朝6時に目が覚める。「そうだ、今日は二人がくるのだ」6時半にバスセンターまで迎えに行く。久しぶりの再会。思わず涙が溢れ出す。私の休憩時間は8時から10時と午後は3時から5時。4時間一緒に滑れるわけだ。まずはやっぴーのレンタルスキーを用意しなければならない。早速、知り合いのお兄さんに来てもらうが、やっぴーにあう靴がない。何度やっても靴が締まらないのだ。どうやらやっぴーのふくらはぎは、人より少し大きいらしい。お兄さんも困り顔。「すみませんねえ、私の友達なんですよ」と、フォローを入れ、なんとかしてもらった。プラス、私の顔で500円まけてもらう。
 私は部屋へ帰ってスキーウェアに着替え、靴も板も履いて準備ばんたん。もとぴーも準備OK。やっぴーは靴を相手に悪戦苦闘していたが、ようやくOK.ぺんしょんを出てリフト券売り場付近でやっぴーが一言「手袋、部屋に忘れてきた」私「・・・」やっぴーが手袋を部屋まで取りに帰ったのではまた靴に時間がかかって私の休憩時間がなくなると思い、私のを貸してあげた。
 やっとの思いでリフトに一本乗った。「さあ、滑るぞ」もとぴーは元気よくやっぴーは恐る恐る滑り出した。
 ぜんぜん滑れないのかなあと思っていたら、そんなことはなかった。上から二人の滑りを見ているともとぴーが転倒。板が取れていた。すぐに起きあがり滑り出したが、また転倒。今度はなかなか板が履けないらしい。もとぴーが「ビンディングが壊れた」と叫ぶ。普通ならカチッと音がして履けるのだが全然ダメ。よく見てみるとビンディングに雪が詰まっていただけのことであった。世話の焼ける奴だ!!
 時計を見ると9時を回っていた。やっぴーの手袋騒動で30分、もとぴーのビンディング騒動で30分も費やしてしまった。なんだかんだとあり、結局3本くらいしか一緒に滑れなかった。
 10時から仕事をしたけど、やたら手がかゆかった。そうだ、素手で滑ったんだ。少ししもやけになってしまった。
 午後の休憩になった。もとぴーにスキーを教えていると、どうも視線が私の後ろにある。おかしいなと思って後ろを見ると、ギャルが二人で滑っているではないか!!!「まったく!もとぴーというやつぁ人の話を聞かずに女の尻をおっかけるたぁ、とんでもねぇやろうだ」と、思わず江戸っ子になってしまう。
 また、こんなこともあった。リフトに乗ろうと三人で並んでいた。ペアリフトなので私が「先に一人で乗るわ」と行って前に進んだ。そして座ろうと思い、後ろを振り返る。ここまではごく当たり前の行動なのだが、なんと、やっぴーともとぴーは私が座るはずのリフトに二人して立っているのだ。じゃあ私はどうすればいいの!??もとぴーはそれに気付いてすぐ横へそいだた、やっぴーは少し遅れ無情にも迫ってくるリフトに押されてこけてしまった。リフトは止まり、もがいているやっぴー。薄情な私はちゃっかりそのリフトに乗って少し上からその様子を見るだけ。まいったネ。
 日頃あまり運動をしていないので疲れたのだろう。やっぴーは4時頃宿へ帰る。相変わらず元気なもとぴーは緩斜面では物足りなさそうなので、チャンピオンコースでコブコブの斜面へと案内した。断っておくが、このコースは去年パトロールの人が雪崩に巻き込まれて亡くなったコース。にもかかわらず、もとぴーはどんどん滑り降りていく。たいした野郎だよ、まったく。頂上で見晴らしが良く、私達の宿も見えるので、宿で寝ているやっぴーと無線で連絡して、双眼鏡で私達の滑りを見て貰う。
 三人とも疲れたらしく9時に寝る。
3月5日(木)
ぽんしょんでも突っ走るもとぴー 午前中、少し曇っていたが元気よく3人で滑りに行く。やっぴーの矯正箇所は、背筋を伸ばしておしりを引っ込める事。あれだけおしりが出ていたらふとももやふくらはぎに力が入ってくたびれるのは当然である。もとぴーは元気が良すぎるせいか、無謀な滑りが多いけど、まあいいとしよう。ただもとぴーはフォールライン(斜面に対して平行なライン)に対して上半身がグラグラ動いている。だから斜面に対しては常に上半身は垂直になるように心がける事が必要である。
 午後になると大雨だった。雨の中スキーをするほど根性はないので、お昼ご飯を食べに出かける。
 昨日はみんな疲れて早く寝てしまったが、今日は雨が降ったせいもあり、夜は花札をする事になったが、ただするだけではおもしろくないので、負けたら服を脱いでいくルールを作った。3人ともスエットでこれはすぐ終わってしまうから、
いつものスキーをするかっこうで花札をスタートする事になった。5分後集合してみると・・・
 やっぴーは今までしたことなかった耳当てをしているし、もとぴーもゴーグルやヘアバンド、スキーパンツの下にはまだズボンを履いている。私はいつもの着ぶくれでおなかは超パンパン。「どこが普段のスキーをするかっこうや!おまえらそのかっこうで明日スキーするんやな!」と、みんなで大笑いや!オーナーもママさんも「そんなおもしろい事は2階の部屋なんかでせんとこっちきてやれ!」バイトの女の子なんか私ら3人のかっこう見て1時間ずっと笑っていたらしい。
 勝負の結果は一位みぞみぞでセーターとズボン着用。二位やっぴーでTシャツ、短パン。三位もとぴーでパンツ一丁。あまりにもかわいそうなので、毛布で包む事を許可する。
3月6日(金)
 お正月バイトに来ていた女の子が2泊3日で遊びに来たので午前中は4人で滑った。この女の子がたけちゃんようちゃん。みんな仲良く滑っていたのだが今日は大雪。ほとんど吹雪だった。天気のいい日には全然写真を撮らないで、こんな吹雪の日に撮るなんてマヌケだわ。
 しかし吹雪になんか負ける私達ではない。ろくに前も見えないのにコブで暴れたり、4人で一直線に並び、直滑降で競争したりと楽しい1日を過ごした。
● おわりに ●
2泊3日という短い期間ではありましたが、本当に楽しく過ごせました。もとぴーとやっぴーははるばる大阪から来てくれたいへん嬉しく思っています。リフトを止めたり、私の手が霜焼けになったりといろいろありましたが、3年目の山ごもりにいい思い出が出来ました。また、私の友達のたけちゃんようちゃんが偶然ぽん・しょんに来て紹介できよかったと思う。河内長野に住んでいるので、何かの時には誘ってあげてネ。最後に、来年も私はぽん・しょんにいるので、スキー好きのあなた、ぜひぽん・しょんに遊びに来てください。
それでは、来シーズンお会いしましょう。
● オマケのコーナー ●
少しスペースがありますので、ここでぽんしょん特性ミックスジュースの作り方をお教えしましょう。

ひ・み・つ