ある日の天竜すうぱぁ林道での体験

機関誌 Vol.03 53ページ

<T世ちゃん>


9月24日、清里から信州をぬけて浜松へ帰る途中の出来事です。あの日私は、朝、清里YHを旅立ち、諏訪から高遠という所へ出て国道256号→分杭峠(ダート)→蛇洞沢林道→エコーライン(ダート)→天竜スーパー林道→国道152号で浜松へ帰る予定でした。天気晴れ、所により曇り・雨。
PM2:30ごろ天竜スーパー林道の入り口に着きました。疲れていたのでやめようかな・・・と思っていたのですが、そこに川崎からきたKDXのお兄さんがいて、ついつい大きなお世話好きの私は「スーパー林道いくならこっちですよ」と声をかけてしまったのです。お兄さんは「この間の台風の影響でどーでしょーか?」と聞いてきて、私はいーかげんにも「大丈夫でせう」と返事をしてしまいました。そのうちしばらく話をしているとDRのおぢさんがきて「スーパー林道こちらですよね」と行ってしまいました。私もみんないくなら・・・とおぢさんが行ってしばらくしてから林道に入っていきました。あとからついてきたKDXには抜いていってもらいました。(私はトロいのでみなさんに道を譲っています)しばらく走って・・・とそこにDRとKDXがいるではないですか。なんと土砂崩れで通れない。
いやこのくらいなら越えていこうと、DRとKDXは土砂崩れの上を通って・・・私は2人に見ていてもらいながらなんとかこえて・・・しばらく行くと今度はもーーっともーーーっとひどい土砂崩れ。
私はこれは通れんだろうと思っていると「3人で1台ずつ土砂崩れの上を運んでいけば行けそうですよ」うっわーすっごい。本当にひどい土砂崩れで一歩間違えばガケの下。冷や汗たらりたらり。んでもがんばってみよーとまずKDXを運ぶ事にしました。足を滑らしながら一人はハンドルをもう一人は後ろ、もう一人は前を支えつつ斜面を運んでいきます。
「ふーっ」なんとか一台。みんな汗だく。ジャケット脱いでいると「バババババ・・・」するともう一台私と同じBAJAに乗った横浜のお兄さんが来ました。「おーっ、もう一人きたぞ」「やりーっ!」前後左右一人ずつ支えて4台のバイクが無事土砂崩れの向こうへ。BAJAのお兄さんからウーロン茶のボトルを差し出されてどうぞ。「もうこの先は大丈夫だろうね」「もうあっても戻れないね。」4人はおそるおそる再出発。
カランカラン。落石はたびたび。道はだいぶ荒れてるし・・・しばらくすると一台の車が・・・(多分地元の工事の車)「おーっ、この先は通じているんだ」と思った時の安心感。おもわずアクセルをあけてしまいました。ツルツルのリアタイヤを滑らせてデロデロデロとばははすすみます。おうちに着いたのはすっかり日も暮れた7時頃。本当なら日の暮れる前に着くはずでした。でも楽しかった。
あーいう体験は初めてで、あそこで初めて会った人達なのにあんなふーに協力しあってやれるなんで!すごい感動でした。みんな名前も聞かず別れてしまったけど、元気かなー?
今日(9/25)ドロドロのBAJAを見て再びカンドーをかみしめる私でした。オフのっててよかった!