北海道について

機関誌 Vol.03 47ページ

<王将男>


2度目の函館に上陸した。またこいつと一緒だ。そう、オレはあの時からこの気持ちを持ち続けている。あれは4年前に初めてきた北海道に魅せられ、次に来る時には絶対に思い、その思いが去年やっと叶えられ、その時には俺はこいつと共に過ごし肌で感じたが、まだまだこの思いは大阪に帰ってからも消えず、また今日も走れることを嬉しく思い、去年と違う北海道になり、こうして北海道を思い出しながらペンを進めているとあの日の風景を、あの日の出会いを、そしてあの時の気持ちを思い、一生忘れられない事ばかりあり二度の北海道を走り終えたこいつを俺はずっと手放しはしないと思ったのは帰りの汽車の中であり、次に北海道に走りに行く時はこいつと一緒ではないかもしれないが、でも、俺は北海道への気持ちを持ち続けている限りは走りに行くだろう。
そしてまた新しい心の手帳に思い出を残して、
                 終わりのない旅の始まりまで・・・